みなさんこんにちは、静岡のローカルWEBマガジン「miteco」からお邪魔します。ライターのKajoです。
梅雨に入りましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?


伊豆急下田駅から「下田海中水族館」行きに揺られること10分弱、「あじさい公園」で下車すると、何やら賑やかな一角が現れます。ペリー上陸記念碑の真ん前、船が停泊する小さな港のある小高い丘の上には、一面に咲き誇る紫陽花たち。


ここは塩風香る街、下田。日本一の株数を誇る下田公園の「あじさい祭」にお邪魔して来ました。



「日本一のあじさい祭」を目指し、園内へ



梅雨の間のつかの間の晴れ間、雨の雫をまとう、この時期を代表する花と言えば・・・? そう、紫陽花です。伊豆を南下した下田市では、今年で第49回目を迎える「伊豆下田あじさい祭」が開催されています。


バス停の目の前が公園入口となっており、また車で行った際は公園入口近辺に臨時駐車場が利用できます(1日500円)。





実は今回で2回目の訪問となる筆者。去年訪れた際、はしゃぎすぎて、公園内を一周する頃にはバテるという事態に。というのも敷地内、めちゃくちゃ広いんです。その広さなんと33ヘクタール。


よし、と気合を入れて遊歩道に足を進めると、見慣れないカートが・・・


なんと今年は期間中に、傾斜のある会場内を、ゴルフカートで送迎してくれるサービスも実施されているそう。


ご高齢の方や体力的に不安のある方でも紫陽花を楽しめます。





小高い山となっている敷地内の移動は、基本的に坂道。園内には貸し竹杖置き場も数カ所設置されているので、こちらもご利用ください。





早速、咲き始めた紫陽花たちがお出迎え。まずは「カーター記念碑」(ジミー・カーター米国大統領の下田来訪記念碑のある「開国広場」入り口を目指しましょう。





紫陽花のフォトスポットも点在しているので、5分ほどの道のりは、写真を撮りながらだとあっという間! お出かけの際には歩きやすいシューズをお選びくださいね。



見どころは、ほかにも。下田公園内の散策路を歩く




「開国広場」に到着です! 入り口でもらったマップ以外にも、園内にある案内板を見ながらルートを決めて自由気ままに散策するのもおすすめ。


様々な催しが行われる「開国広場」の奥には、お手洗いが併設された公園があり、小さなお子様連れの方も過ごしやすいかと思います。





あじさい祭の期間中の開国広場内では、地場産品や紫陽花の鉢植えの販売が実施されたり飲食のできるお店が並んでおり、大変賑やか!(9時から16時まで)





普段はなかなか見たことのない、珍しい種類の紫陽花も販売されていたりします。見ているだけでも楽しい露天の並びです。


甘夏2個分を手で絞る「手絞りの地物甘夏フレッシュジュース」?!


下田を代表する魚である金目鯛料理も味わえるそうで・・・後ろ髪を引かれながら、先へ進みます。





下田市には、開国にまつわる名所や旧跡が多く残りますが、その中から10箇所選び、散策コースが作られたのがこの「歴史の散歩道」。ルートマップの8番目に指定される「開国記念碑」には、ペリー提督とハリス領事のレリーフ像に、二人の言葉が刻まれています。


素通りするのはもったいない知識を得られたりするので、皆さんもぜひ、足を止めて見てくださいね。



その数なんと15万株! 紫陽花が魅せる華やかな世界



では、紫陽花の群生を見ることのできる天守台跡方面を目指し、歩を進めます。
日本一と言われる下田・あじさい祭の由来は、15万株、300万輪の紫陽花が咲き誇っていること。





園内には100種類以上もの紫陽花が植栽されています。ボリュームだけならず、その種類の多さに驚きです。写真のウズアジサイ、可愛かった・・・





100種類のうちの数種類は、写真付きで園内マップにて紹介されているので、自分のお気に入りの紫陽花を見つけてみてくださいね。





坂道の途中でニコッと出迎えてくれる「いずもり」君の丸椅子!伊豆の間伐材である杉を利用したその一つ一つが手作りのため、表情が異なります。味があるなあ。


紫陽花に夢中になって、ノンストップで歩き続けると本当に! バテるので! こう言ったおもてなしはどんどん利用していきましょう。





前回は夢中すぎて、紫陽花以外が目に入らなかったのですが、今回は違います。ぜひ皆さんには、紫陽花の中に生きる彫像を堪能し、天守台跡に登って(すぐ登れます)いただきたい。


そして「ここが群生のエリアか!」と何度も(勝手に)フェイクに引っかかったので、理性を保ってたどり着いていただきたいです。





前方に下田富士、そして下田の町並みを見下ろす群生ポイントです。写真では伝わりきらない・・・! 山肌一帯に紫陽花が咲き、また360度のパノラマで紫陽花が楽しめるような道もあるんです。


紫陽花づくしの1時間30分でした。まるで狐につままれたような気持ちになる、紫陽花の作り出す世界は圧巻、そのもの。紫陽花は6月末まで楽しめるので、みなさままだ間に合いますよ!


もしくは来年、下田の「あじさい祭」でお会いしましょう!





【第49回下田あじさい祭】
住所:〒415-0023 下田市3丁目 下田公園内
開催期間:6月1日〜6月30日
駐車場:臨時有料駐車場あり(7:00〜17:00)
電話番号:0558-22-1531

伊豆下田観光協会公式サイト
※開花状況、開催イベントなどのご確認が頂けます。


<ライター>

kajo
静岡県・伊豆出身。重度の放浪癖あり、直感と好奇心をもとに、純粋に観察し大胆に発信をする。趣味は料理とキャンプ。引きこもり属性のアウトドア。

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