放課後の草薙キャンパスを歩いていると聴こえてくる楽器の音色。教育学部から始まった常葉大学の歴史ある「吹奏楽部」が練習している音です。
大学生になると授業やバイトと忙しくなる人が多く、吹奏楽部員も例外ではないそうです。そんな中でも一年を通して演奏会を続ける部長の木内治輝さん(教育学部初等教育課程)に訊きました。
演奏する場があるからこそ楽しくできる
現在は60人ぐらいで活動していて割と大所帯です。練習は週3日、コンクールや演奏会前は土日に特別練習が入ったりします。演奏する機会は年間通して多いですね。夏のコンクールと年末の定期演奏会を山場に、幼稚園の訪問演奏が年に数回あって、去年は老人ホームにも行かせていただいて演奏しました。
部員は中学高校とひたすらやってきた人ばかりではないです。中学はやっていたけど高校ではやっていなくて大学でまた始めた人とか。大学になって楽器が変わっている人もいます。僕も中学はバスケ部だったんですよ。高校から吹奏楽始めて今はパーカッションを担当してます。
部長の木内さん
活動に幅が生まれる学生自治
吹奏楽部は学生自治なので、いろんな決め事も学生主体で全部決めていく。顧問の先生は長く常葉で顧問をやられているので、「昔はこうしてたよ」教えていただいたりして、すごいやりやすいです。学生のやり方を尊重してくれるので、そこが中学高校と違うところだと思います。
普段の練習は学生の指揮者がいるので、その人が仕切っていく感じですね。部長の役割と指揮者の役割は全然違います。僕は音楽に詳しいわけではないので、学生指揮と音楽のことに関しては相談しながらやっています。
あと間にマネージャーがいて事務系の仕事をやってくれていて役割を分けています。学生運営なのでやることが多い分、しっかり自分たちで引き継いでやっていくことが大事だと思っています。
任せて任される部員の強いつながり
部長の僕は音楽の内容というよりは部の全体をまとめて調整していますね。人数が多い分たいへんなところはあるけど、部長に全部任せるではなくみんなでやっていこうよっていうのがスタンスになっています。
大学生になるとそれぞれの得意なこともあるから、みんな自分の得意なところで助けてくれるので、ありがたいですね。基本的に担当者が担当のことが一番理解していると思うので、部長がなにか言うよりも担当で考えてもらうことが大事だと思います。
相談があるときには、「こうしろ」じゃなくてアドバイスをできるところはして、あとは担当でよくしていってほしいなって思っています。
積み重ねて進化していくステージ
今年の方針が「一日一実」。一日できることはちょっとずつでも積み重ねていこうよ、というのを目標にしました。演奏を重ねるごとにちょっとずつ力を積み重ねていって最後の定期演奏会まで作っていきたいです。
大学生という時間が限られているのでその短い時間の中でもちょっとずつ積み重ねていきたいよねって部内で話をしました。積み重ねていってお客さんに喜んでもらいたいし、自分たちも楽しみたい。吹奏楽にちょっとでも興味がある人は、ぜひ一回見学に来てみてください。
学内でも吹奏楽部はがっつり活動していて、大学祭や学内での演奏もあるのでぜひどこかで聴いてほしいです。
取材を終えて
制作:静岡時代編集部
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