静岡県内の大学や専門学校などで活動中のサークル・ゼミを、ドーモプラスが定期的に紹介! 第16回は、静岡大学で活動する「静岡大学スタンダードハーモニージャズオーケストラ(S.S.H.)」をピックアップ!


静岡大学スタンダードハーモニージャズオーケストラ、略して「S.S.H.」。


吹奏楽やクラシックなら割と身近にある気がするけど、ジャズってなんだか「大人」なイメージ。でも、意外とカフェのBGMには「ジャズ」が使われている。身近なようで身近じゃない、他の音楽と「ジャズ」ってどう違うんだろう。


バンドマスター(部長)の片平涼さん(静岡大学人文社会学部経済学科3年生)に、知れば知るほど奥深い「ジャズの世界」について訊いてみました!




部長の片平涼さん



学生同士で日々切磋琢磨、毎日の練習が実を結ぶ!


部員は36人で、男子女子数に大差なくわいわい楽しく活動してます。週に合奏練が2回とパート練が1回あって、個人練がしたい人は他の日にも練習にきます。主には、毎年愛知県で開催される大会への参加や、12月に定期演奏会を開催しています。


他には、先輩の代から懇意にしていただいている方からの依頼で、お祭りやイベントのステージで演奏したりもしています。練習から外部とのやり取りまで学生が基本行っていて、今年は前年よりも外部からの演奏依頼を受けようという姿勢でやってきたので、静岡大学の同窓会のBGM等もやらせていただきました。



ジャズサークルって珍しく……ない!?


逆に、静岡でビックバンドが少ないだけで全国に結構あります。ちなみに、僕たちS.S.H.もそうですが、ビックバンドというのは、管楽器がサックス5本、トロンボーン4本、トランペットが4か5本の大体14本と、ピアノ、ベース、ドラム、ギターが揃って演奏している形態を言います。


そもそも、ジャズ自体に触れるのは大学からって人が多いと思うんです。サークルには、吹奏楽部からの楽器経験者も多いですが、吹奏楽とジャズは全く楽器の吹き方等が違うんです。だから、楽器経験の有無はあまり関係なく、ジャズ初心者という意味で皆同じで切磋琢磨しています。





何が他の音楽と違うの? 楽譜通りじゃない正解のない音楽こそ「ジャズ」だ!


一番の違いは、リズム感ですね。ジャズのリズムは、「スイング」と言って言葉にすると難しいんですが(笑)。他の音楽が、一定のテンポをタンタンと刻んでいるとして、ジャズならタータッと最初の一音が長く、後の一音が短くなるんです。でも、楽譜にはそうしなさいとは書いていない。


ジャズ自体が楽譜ではなくて人のプレーを真似するという文化がみたいなものがあるんです。楽譜通りじゃないからこそ、その人の実力がモロにでてしまう。最初の頃は、そのギャップに戸惑って、正解が無いからこそこれでいいのかと常に戦っている感じで大変でした。





その時々の味がある、それがS.S.Hの「強み」


僕たちの代は、例年より、外部の演奏を沢山引き受ける等新しい事をするよう心がけていました。S.S.H.って、代によって全然色が違うんですよ。演奏する曲も自分たちで決めるんで、曲の系統も偏ったり、バンドの雰囲気も全然違う。


例えば、ジャズ自体が凄く奥深い世界なので、どっぷりジャズにハマった先輩はジャズバーへ行って飛び入りで演奏したりしている人もいました。そんな人の多い代は凄く演奏もうまかったり。代によって個性があるのが面白いんです。だから、今後の後輩は僕たち先輩を気にせずに自由にやってほしいなと思いますね。



取材を終えて


ジャズってなんだか奥深い。大学からジャズに触れる人が多い、他の音楽と色々違うから楽器経験の有無はあんまり関係なく等しく、皆ジャズ初心者。ジャズの奥深い世界に少しでも興味を持ったあなた! 勇気を出して、一歩踏み出してほしいなと思います。静岡大学の学生以外にも他大学からの部員さんも大募集中です!!


取材・執筆
古田萌黄(静岡大学地域創造学環1年/『静岡時代』編集部)
古着巡りにハマり中。好きな食べ物はケチャップ。


制作:静岡時代編集部

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