静岡市草薙に常葉大学・新キャンパスができてもうすぐ一年。とりわけ「新しい」感じがするのが外国語学習支援センター。扉がなく、オープンスペースとして開かれているので、通りがかる学生からも“Hello!”という声もちらほら。
外国語学習支援センターって、外国語関連を専攻する学生しか利用できないの? 利用者の学習支援をするTA(ティーチング・アシスタント)として活躍する杉田輝一斗さん(外国語学部英米語学科)に訊きました。
こんなにオープン! 誰でも利用できる外国語学習の拠点
外国語学習支援センターは外国語学習の場なのですが、英会話はもちろん国際交流ができる施設としてあります。草薙キャンパスに移ってからオープンなスペースになったことで、外国語学部の学生が主ではあるけど、今は教育学部の特に小学校教師を目指す学生が利用してくれるようになってきました。
今年から英語だけじゃなく、スペイン語、韓国語のTAが入ってくれたので、利用者の幅が広がりました。あと10月と12月にハロウィンとクリスマスのイベントを開いています。そこではただワイワイするんじゃなく、例えばクリスマスの成り立ちなど勉強も含めて一つのイベントとしてやっています。
外国語学習支援センターTAの杉田さん
自分が留学情報の発信源になる
僕はアメリカに3か月間留学に行っていて、その経験を活かしてTAをやりたいと。なんでTAがよかったかというと、僕がアメリカに留学する際に、どうしたらいいかわからないことを質問するところが、この施設のどこにもなかったんですよ。それが僕にとっては、なんで英語を勉強するところなのにないんだって思って。
だったら自分がTAになって、外国に行きたい学生に対して相談に乗っていこうと思ったんです。今では留学について話をした人は100人以上いるし、留学に行った人は30人くらいはいます。ここに来て顔合わせて話せば信頼しやすいじゃないですか。
一人ひとりに合ったサポートを心掛けている
僕は英語をたくさん勉強している身なので、その経験を活動に活かせているのではと思っています。だけどここに来る学生は1,2年生が主で、外国語学部以外の学部に関しては英語を勉強してない人が多い。英語に慣れてない学生が中心になるから、どの表現を使うのが適切か考えて話をしたり、勉強を教えたりするところが最初は大変でしたね。
英会話ならI’m gonna ではわからないからI’m going to って言うとか。逆に達成感を感じるのは留学に行ってくれることですね。相談をしにきた学生と話している中で、本当に行ってくれる。今留学に行っている学生もそうだし、本当に留学してくれたときは頑張ってよかったなって思います。
異文化に触れられる入口を作りたい
正直これから外国語学習支援センターの利用者は増えるような気がします。学べる言語も増えましたし、英語が話せる場所って日本全国どこをみてもそんなにいっぱいあるわけじゃない。ここだったら英語にスペイン語、韓国語もあって普通じゃありえない状況がある。
英語を話してる声が聞こえてくれば来るだけでテンションもアップすると思うし、雰囲気だけでも感じてほしい。まずは、とりあえず行ってみようでいいんですよ。今考えてるのは英語の映画を上映したり、音楽を聴いてみようとか。入りやすいけど「異」じゃないですか。行きやすいけど、「異」があるような環境作りをしていきたいと思ってます。
取材を終えて
制作:静岡時代編集部
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