最近、静岡大学陸上競技部がすごい。全日本大学駅伝・東海学連選抜、400mリレーで4年連続出場などを筆頭にぐいぐい結果を出しているのです。何か秘密でもあるの？ 主将の和田友祐さん（静岡大学教育学部）にお話を伺いました。

すると和田さん曰く「僕らはただ陸上が好きなんです」。そういえば、取材のために編集部がグラウンドを訪れたとき、部員のみなさんがとてもいい笑顔であいさつをしてくれて、気持ちのいい場所だなって思いました。いいチームをつくるコツってシンプルにこういうところにあるのかもしれません。

ただただ陸上大好き集団

私たち静岡大学陸上競技部は、週に５回、大学のグラウンドに集まって練習しています。全国大会を目指して出場する人、自己ベストを目指し目標に向かって毎日頑張っている人、いろいろいます。未経験の人も数人いますが、共通しているのは本当にみんな陸上が大好きだということです。

部員同士で飲みに行っても「この間の大会の足の回転こうすればもっといいよ」なんて話が飛び交うくらい陸上が大好きな人が集まっています。皆すごく真面目で本当に素晴らしい部員が揃っていますよ。一人一人の目標は違うけれど、向かってる方向は一つという雰囲気があるのは良いところです。

陸上競技部の和田さん

自立しているけれど、みんなどこかでつながっている

専属のコーチがいないので、基本的に3年生が中心にメニューを考えています。大学生なのでみんな自分で考え、自立してそれぞれ練習に取り組んでいる感じです。それは一方で、やりたい練習ができる反面、サボろうと思えばどれだけでもサボれてしまうということです。自由だからこそ自分を律していかなければならないところが苦しいなと感じますね。

授業がかぶって部活にいけなくなったりすると、なかなか陸上に気持ちが向かない時があるんです。本当に自分との戦いで。でも周りの人はその葛藤を察して、なんとなく支えてくれるんです。個人競技だけど一人でやるには限界がありますね。

練習後の何気ない時間が愛おしい

大会で良い記録が出るのは嬉しい。でも、それ以上に日常の何気無いやりとり……。純粋に陸上の会話ができるのが陸上部でしか味わえないことろだと思うんです。誰かが自己ベストを出した時はみんなで喜び合って、逆に予選で落ちちゃった時なんかは慰め合うというような光景を見ていると、この部活に入って良かったなって感じますね。

記録を出すだけだったら、部活に行く必要がないと僕は思っています。良い記録を出すことだけが、陸上の楽しさではないんじゃないかと。だから僕は、練習が終わって何気なくメンバーと話している時が一番好きなんです。陸上を通した人間関係、日常が充実しているなって最も感じられる瞬間ですね。

切磋琢磨してまっすぐ

常にまっすぐ突き進むというメッセージを込めて、スローガンに「勇往邁進」という言葉を掲げています。５月の東海インカレ、２７大学国立大学対抗戦が大きな大会で、そこに向かって全員が突き進んでいます。それら以外にも記録会や駅伝があり、日々練習を重ねています。

4年連続で男子４００mリレーで全国大会に出場したり、全日本大学駅伝に東海学連選抜で静大の選手が選出されるなど努力が記録として表れていると思います。記録の向上も大切ですが、切磋琢磨して集団で取り組む素晴らしさを学んでほしいと僕は思っています。入部条件は陸上が大好きな方ならば誰でもOK！ 青春を味わいたい方は一度でもお越しください！

取材を終えて

制作：静岡時代編集部
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