パートの面接はいつでも緊張するものですが、企業が面接でどんなことを聞きたいのかという意図を知っておくことで、緊張が緩和されしっかり答えられるようになるものです。パート面接でよく聞かれる質問と回答例を参考に、ご自身の回答を書き出してみてください。



面接質問1「これまでパートで経験された仕事を教えてください」



この質問では、「この人は何ができるのか」「どういう仕事に向いている人なのか」を確認したいという意図がみられます。


もし過去の経験と応募しようとしている仕事が同じような仕事なら「経験がある」ことを強みにできますが、未経験の場合は「未経験だけれどもこの仕事で力を発揮できる」ことを伝えたいところです。


【回答例】
職務経歴欄にあるとおり、いくつかの会社でパートとして勤務経験があります。アロマオイルショップでの販売やコールセンターのサポートデスクなど、そのほとんどが接客業でした。今回のお仕事は未経験の業界ではありますが、これまで培った接客業の経験を生かせると思い、応募させていただきました。



面接質問2「勤務時間の希望や残業の可否を教えてください」



この質問の裏には、「どの程度シフトに入ることができるか」という目途を確認したいという意図があります。


面接に受かった後で、「やっぱり残業はできません」というのはフェアではありませんから、事実をきちんと伝えつつ、できるだけ柔軟に対応したいという意志をみせておければベストです。


【回答例】
小学校から子どもが帰るのが16時頃ですので、10時~15時で働くことができます。基本的に平日の15時以降や土日勤務は難しいのですが、夫が子どもの面倒を見られる時はシフトに入ることができる可能性はあります。



面接質問3「ブランクが長いようですが不安などありますか?」



社会人としてのブランクがある場合、仕事としてプロ意識を持てるかどうかが企業にとっては気になるところ。


働いていない間もしっかり家庭を守ってきたこと、地域活動や学校などで活動に参加してきたことなど、自分がしてきたことを振り返り、仕事に役立つ側面をみつけて伝えるようにしてください。


【回答例】
子どもが幼い間は働かずにいることを決めていましたので、ご指摘の通り数年のブランクがあります。しかし、ママさんサークルを企画して親子で楽しめるイベントを運営したり、子育てで悩んでいる新米ママの相談役をかってでたりと、自分が貢献できることを常に考えてきました。これらの経験をパートの仕事にも生かし、指示を待つのではなく自分の頭で考えて行動していけると自負しています。



面接質問4「これまでの多数のパート勤務を経験されているようですが、それぞれ短期間で辞められた理由を聞かせてください」



仕事を短期間で辞めてきた人は、「またすぐにやめてしまうのではないか」という不安を抱かせてしまいます。


結婚や引っ越しなど、不可抗力な理由があればそれをしっかり伝えてください。人間関係が原因で職を転々としてきたという人は、そのまま伝えると印象がよくありません。回答の仕方に注意が必要です。


【回答例】
20代、30代の頃は、夫の転勤に伴って引っ越しがあったため、パートを辞めざるを得ませんでした。将来的にどうなるかわからなかったので長期契約のお仕事を受けづらく、40代に入ってからは派遣会社に登録し、短期契約の仕事のみを紹介してもらっていたことが原因です。今は転勤をしなくてよくなったので、長く続けられる仕事を探しています。



面接質問5「あなたの強み、弱みはなんですか」



自分のことを客観的にとらえることは容易ではありません。今まで考えたことがないという人は、友達や家族に聞いてみるとよいでしょう。


できればその強み・弱みを仕事にからめてアピールできればより印象がよくなります。


【回答例】
短所はお節介すぎるところです。良かれと思って行ったことが裏目に出たことが何度かあり、相手の意見を確認するように気を付けています。長所は誰とでもすぐに親しく接することができるところです。今回面接に受かったら、一人一人のお客様に喜んでもらえるような接客を心がけたいと考えています。



面接質問6「なぜ当社に応募されたのですか。志望動機を教えてください」



当然ですが、企業は目的意識や意欲の高い人を採りたいと考えています。


単にパートでお小遣い稼ぎ、家計を助けたいという場合でも、さらに一歩踏み込んで「どうして数ある中からこのパートを選んだのか」と自問自答してみてください。お金以外の理由も何かしらあるはずです。


【回答例】
子育てもひと段落し、「また社会に出て役に立ちたい」という気持ちが強くなり、パート求人情報を見るようになりました。御社の情報を拝見し、地域の人々を幸せにするとてもやりがいのある仕事だと感じて、自分もサービスを提供する一員として仕事ができればと考え、今回応募させていただきました。



まとめ


マイナスのことを伝えなければならない時は、最後に必ずポジティブな意見や見通しを補足するとよいでしょう。経験がなければ人間性で、残業ができなければ積極性や効率のよさなどでカバーできることをアピールしてください。


全体を通じ、笑顔でフレンドリーな印象を大切に、相手に聞こえる声量に配慮してください。小さな声は消極的な印象を与え、一緒に働けるだろうかという不安につながってしまいます。質問の意図をくみ取って回答できれば、コミュニケーション力の高さもアピールできます。



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<ライター>

坂口弥生(さかぐち・やよい)
1週間45000円からできる留学サポートGo Globalを運営。採用・研修から人事制度設計まで、約10年にわたる人事全般のキャリアをもつ。特に大学生やフリーターの方には留学後の就活相談に乗ることも多く、自己分析などのお手伝いも行っている。

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