ドーモプラスが注目の男子を紹介する連載インタビュー「レコメン図」。今回お迎えしたのは「ミュージカル『刀剣乱舞』」和泉守兼定役など、さまざまな舞台で活躍中の、俳優「有澤樟太郎(ありさわ・しょうたろう)」さん。今年8月には「七つの大罪 The STAGE」バン役での出演が決まっている有澤さんに、後編では今後の意気込みや目指す役者像、アルバイト秘話について語っていただきました!


インタビュー前編はコチラ


舞台前は“いつもと同じ流れ”で身体と心を整える


――舞台の本番前などに「いつも決まってこれをやる」というような、験担ぎやルーティーンはありますか?


あんまりそういうのは気にしないほうなんですけど、ストレッチを始める時間や、ストレッチの時間の長さ、メニューみたいなものは、自然といつも同じになるし、そうじゃないと気持ち悪いですね。





――本番前の一連の流れが決まっているんですね。


だから、自分がちょっと声が出なかったりすると「今日はあれをやってなかったからだ」って思っちゃう。そういうのをなくしたいので、声出しやアップに関しては、同じメニュー同じ時間でやるようにしています。ストレッチして、声出しして、この時間に歯を磨いてからメイクに行き、衣装を着て、そしてこの時間にマイクを付ける……けっこう細かく流れがありますね。“ステージに右足から入る”とか、そういうのはないですけど(笑)。


――毎回同じ流れを追うことで、気持ちが整えられそうです。それに、お芝居は身体全体を使うということで、スポーツと同じくアップがかなり大切なんですね。


そうですね。昼の公演では、まだ身体が起きていなかったりして声が出づらいので、朝はより念入りにアップするようにしてます。やりすぎてもバテちゃうので、加減をしながら。夜公演の前には、昼公演の後に寝たりはしないので身体を起こす作業はしませんけど。





――その間の時間には、どんなことをして過ごされていますか?


いやもう、楽屋のストレッチマットの上でぼーっとしてます(笑)。作品によっては、集まってゲームをしたりする時もあるのですが、『刀剣乱舞』では通路を歩いていても楽屋からキャストの声は聞こえてこないですね。多分、みんなぼーっとしてる(笑)。


――パワー消費の激しい作品の時には、みなさん静かに過ごされるんですね(笑)。「厨病激発ボーイ」の時はいかがでしたか?


あれもかなり体力を使う作品でしたね(笑)。だからけっこう、ぐったりしてたかも。





目指すのは「背中で語れるような、存在感のある役者」


――それでは、今年8月に出演される「七つの大罪 The STAGE」のバン役について、意気込みを聞かせてください。


原作が男女問わず人気の作品、その上、バンという人気キャラクターの役をやらせていただくことになりまして。僕自身もバンが大好きですし、原作が好きな方に対して失礼のないように臨みたいなと思っています。「七つの大罪」は、ずっと空中に浮いているキャラ(=キング)や、巨人のキャラ(=ディアンヌ)がいたりと、舞台化は困難なんじゃないかなと思っていたんです。


それがこのタイミングで初めて舞台化されるということで、演劇的な見せ方の面など、たくさんチャレンジできる作品になるんじゃないかと思うので、みんなと話し合って本番までに役作りのプランなどを固めて、いい舞台にしたいなと思います。


――「七つの大罪」のようなファンタジー要素のある作品は、舞台化した時にどう見せるのかなという部分が、楽しみなポイントのひとつですよね。


だから僕も、一ファンとしてどんな作品になっていくのか見たいですし、特殊能力がどう表現されるのかも楽しみだなと思っていて。役作りに関しても、いろいろアイデアを出していきたいなと思います。みんなで作っていく作品になると思うので、いろいろ模索しながら集中したいと思います。





――では、これから挑戦してみたい役柄や、やってみたいお仕事について聞かせてください。


(和泉守兼定のような)激昂する役はまたやってみたいなと思います。普段の自分は穏やかな人間なので、あまりそういう表情は見せないですし、今度はオリジナル脚本の舞台でもそういう役に挑戦してみたいです。それに、立っているだけで威厳がある役って、その人の芯や厚みが出ると思うので。だから、そういう役がやりたいというよりは、将来的にそういう“芯があって存在感のある役者”を目指したいですね。


やってみたい仕事だと……役者って、いろいろな職業を演じたりできるじゃないですか。今まで、刑事役を演じたことはなかったので、機会があれば挑戦したいですね。舞台でも映像のお仕事でも、作品の中でもっといろいろな職業を演じてみたいです。


――ちなみに、尊敬されてる役者さんをうかがってもいいですか?


身近な方だと、事務所の先輩の松田凌さんです。何かあったら聞けるし、背中でも語ってくれるので、尊敬しています。僕も、後輩に背中で語れるような役者になりたいですね。





オフの楽しみは映画「本当にいい作品は一週間余韻に浸れます」


――少し話は変わりまして、オフの時間の過ごし方についてもうかがいたいのですが。どんなことをして気分転換や、元気をチャージしたりしていますか?


よく映画を観たりしますね。舞台の本番中には観られないので、そうすると観たい作品がどんどんたまるんですよ。家で観たりすることもありますし、最近はよく映画館に行ってます。それで、本当にいい映画に巡り合った時には余韻がすごくて。もう一週間くらい作品の世界に浸ってるんじゃないかなって。


――それはかなりどっぷり浸ってますね。鑑賞する時には、役者目線で見たりすることもあるのでしょうか?


ありますけど、そういう日はそういう日で別に作ってますね。ただ純粋に楽しみたい映画もあるし、何も考えずにリラックスして観られる作品も好きなので。役者としての自分に刺激になる作品ももちろん観たりしますが、そういうものはやっぱり観る時に構えちゃうので、リラックスできる作品とは別の日に観るようにしてます。





――先ほど役作りの話をうかがっていた時にも感じたのですが、役作りにはフィジカルとメンタルの部分があって、メンタルの部分を作る上では、自分の人間としての厚みや深さが必要になってくるのではと思うんです。そういうところは普段の生活で意識したりはされていますか?


意識しますね。ほかの役者さんと話すことって、やっぱり大事だなと思います。自分で作ったり探ったりするというよりも、誰かとご飯に行ったりしてコミュニケーションをとりながら、僕のことを客観的に見てもらって意見をいただいたりします。そうすると繋がるものがあるし、あんまり自分だけでこうなる(手を目の横に当てて、視野が狭まっているポーズ)のは良くないなと思って。


――ご飯に出かけたりした時にも、演技論が話題になったりするんですね。


そればっかりでもキツイんですけど(苦笑)、なんだか自然とそういう話になるんですよ。だから、悩みがあったりした時には、先輩を誘ってご飯に行きます。自力で難しそうな時には、誰か頼りになる人に相談したり、「こういうのはどうですか?」って話を聞いてもらったりしてますね。





意外な展開で働くことになったのは「厳しい寿司店」、そこで学んだこと


――次に、「DOMO」はアルバイトの求人メディアなのですが、それにちなんでアルバイトの話をうかがいたいと思います。今まで経験したアルバイトで、特に印象に残っているものは何でしょうか?


お寿司屋さんです。まだ地元にいた頃に、ちょっとした一品料理もあったりするような、いわゆる回らないほうのお店で、ホールをやってました。


――その時の思い出深いエピソードがあったら聞かせてください。


怖かったですね……。


――えっ?


板前さんが、もう怖くて! めちゃくちゃ厳しかったんですよ。始めたばかりの頃は、それでずっとビクビクしてました。何か失敗した時には「次ミスしたら、絶対許さねえからな」って言われるんですけど、僕はそう言われると余計にミスしちゃう人なので……。面接の時には優しかったのに。その時の印象が良かったから「ここ入りたいな、めちゃくちゃいいバイト先だな」って思って、いざ入ってみたら、めっちゃ怖いし!





――裏切られた気持ちになったと(笑)。


でも辞めるわけにはいかないし。そうやってズルズルやってたら、結果として1年半くらい経ってました。


――それはナイスガッツですね。途中で慣れたのでしょうか?


慣れましたね。シフトも最初は週に3回っていう話が、そのうち人手が足りなくなってきてしまい、なんだかんだ週4で入ってましたから……。





――ホールのスタッフさんはそんなに多くなかったんですか?


多くなかったですね。そんな状況ではありましたけど、やっているうちに自然とやりがいを感じるようになったんです。それに、和食のお店だったこともあって、実際に礼儀も身に付いたりしましたし。アルバイトをしていた当時はイヤだなって思いもあったけど、社会人として世の中に出た時に「あの頃に厳しくしてもらっていて良かったな」って思いました。僕、そういう現場がけっこう好きだし、厳しいところに身を置く経験って大事だなと思うんですよ。


――ここでもMの気が……。


そうなんですかね、やっぱり。今でも飲食店に行った時には、そこで働いているアルバイトの人を見ちゃったりします。最近は、みんなすごくちゃんとしてますよね。





――たしかに、気持ちの良い接客をしてくれるお店が多い印象です。


接客業をやってみるって大事だし、それが今の自分に繋がってる部分もあると思います。あとは、魚の種類を知ることができたことが大きいですね。自分が将来、誰かを接待する機会があったりした時に「今の季節だと、このお魚が美味しいですよ」みたいなことを言えたらいいじゃないですか(笑)。





――ちょっと通っぽい知識が披露できるわけですね(笑)。ところで、お寿司屋さんの面接を受けようと思ったのはなぜだったのですか?


僕、お寿司屋さんじゃなくて、居酒屋だと勘違いしてたんですよ。それで入ってみたら、割烹着みたいなのを着てる人がいるのに気付いて「あ、お寿司屋だったんだ」と。


――割烹着というのは、板前さんが着ているようなあれですか?


そうです。それを着て、ネクタイもして、帽子もかぶって。かなりちゃんとしているお店だったので、ホール担当もそういう格好で働いていました。





「視野を広く!」夢への糸口は身近なところにもある


――では、これは妄想で構わないのですが、バイト先での憧れの胸キュンシチュエーションはありますか?


あー、そういう妄想いいですよねぇ。あんまり自分一人では恋愛系の映画を観たりはしないんですが、テレビをつけてそういうドラマをやっていたりすると、キュンキュンして「いいなぁ」って思ったりします(笑)。バイト先でのシチュエーションもけっこう多いですけど、僕は男の人ばっかりの職場しか経験していないので……。





――では「こんな状況いいなぁ」という理想はありますか?


高校の時に好きだった曲のミュージックビデオか何かで、アルバイト先を舞台にしたものがあって、それはキュンとしましたね。“女の子が高いところの照明を拭こうとしていて、背が届かなくてできないから、男の人に手伝ってもらう”みたいな。そうしたら、男の人のほうがスッとやってあげて、ゴミ捨てに行く時にも「持つよ」って手伝って、帰り道もいっしょに帰るっていう……もう、相当ベタなんですけど、そういうシチュエーション、いいですよね(照笑)。





――有澤さんは、困っている相手がいたら助けてあげたりするタイプですか?


僕ですか? 絶対できないです(笑)。そういうミュージックビデオを見ているからこそ、周りから「あいつ絶対そういうの意識してるわ」って思われるのがイヤなので。妄想はできるけど、自分ではできません(笑)。


――では最後に、夢に向かって頑張っている読者の方に、応援メッセージをお願いします。


さっきも言ったことにはなるんですが、これまでにやったアルバイトや、今の役者の仕事でも、身の回りで自分のためになることってたくさんあるじゃないですか。僕も礼儀というものを教えてもらいましたし。そういう大切にしないといけないことって、すぐ近くにたくさんあると思います。それと同時に、身近なところにも小さなチャンスはあったりするので、それをしっかり掴んで、夢に向かって頑張ってほしいなと思います。視野を広く! そして、ためになることやチャンスを探してください。





オフの時にも、役者仲間との食事では芝居の話をしてしまうという有澤さん。アルバイトについてのエピソードでは、粘り強さも披露してくれました。自分の弱点に積極的に「挑みたい」という演技への熱い闘志を持った彼が、この先舞台で見せてくれる景色が楽しみですね。


取材・文:古原孝子
Photo:青木早霞(PROGRESS-M)


インタビュー前編はコチラ


【プロフィール】
有澤樟太郎(ありさわ・しょうたろう)
1995年9月28日生まれ 兵庫県出身。
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」国見 英役、ミュージカル『刀剣乱舞』和泉守兼定役など人気作品に出演。
8月3日〜「七つの大罪 The STAGE」バン役、9月13日〜朗読劇「予告犯」ゲイツ役、9月7日 DVD「有澤樟太郎 IN オーストラリア VOL.1」をリリース。


<有澤樟太郎さんサイン入りチェキプレゼント>


DOMO(ドーモ)公式Twitterアカウントをフォロー&リツイートで「有澤樟太郎さんサイン入りチェキを抽選で3名様にプレゼント!


【応募方法】
①「DOMO(ドーモ)」公式ツイッターアカウント(@domonet_jp)をフォロー

指定ツイートをリツイート

③抽選で3名様に、「有澤樟太郎さんサイン入りチェキ」をプレゼント!!

【応募締切】
2018年7月13日(金)

【当選発表】
厳正な抽選の上、当選者の方へのみTwitterのダイレクトメッセージにてご連絡させていただきます。
@domonet_jpアカウントのフォローをはずされていた場合、当選連絡ができないのでお気をつけください。

関連するワード