2017年12月28日(木)~31日(日)の4日間幕張メッセで開催された、ロッキング・オン・ジャパン企画制作による日本最大の年越しロックフェスティバル「COUNTDOWN JAPAN 17/18」の模様をお届け! 今回は12月31日の出演アーティストの中から、ドーモプラス編集部オススメピックアップでライブレポートをお届けします。


クリープハイプ



最終日、EARTH STAGEのトップバッターはクリープハイプ。メンバー4人がステージに揃うと、大きな拍手と歓声に包まれる。尾崎世界観(Vo/Gt.)が「キレイなステージほど汚したくなります。セックスの歌を」と口にすると、長谷川カオナシ(Ba.)の重厚感が心地よいベースが響き渡り、「HE IS MINE」で一気に盛り上げる。



「父・勝が今日も来ています。元気なところを見せたいと思います」と尾崎が決意表明をした後、「鬼」では楽曲の持つ華やかさと力強さを見せつけた。続く「二十九、三十」では、そっと背中を押す歌詞とメロディが染み渡る。「オレンジ」、「イノチミジカシコイセヨオトメ」、「手と手」と初期の名曲を一気に畳み掛けると、「社会の窓」では何万人ものオーディエンスから「最高です!」の声が弾けるようにステージに届けられた。




終盤の「イト」では、2017年のクリープハイプが新たな道へ歩き始めたことを象徴している曲ではないかと感じさせる。小川 幸慈(Gt.)・小泉 拓(Dr.)も、とても楽しそうに演奏しているのが印象的だ。



「このステージに傷をつけて帰ります」と尾崎が宣言し、「傷つける」で2017年最後のクリープハイプのステージが締め括られた。どんなに苛立ちや皮肉を吐き出しても、最後には聴く者を見捨てない人間臭さ。心の中で宝物になるような傷跡を残し、2018年の更なる活躍を期待させた。


MONOEYES



続々と観客が押し寄せて熱気に満ちたGALAXY STAGEに、「スター・ウォーズのテーマ」が響き渡る。「2017年、最後の大騒ぎしようぜ!」と細美 武士(Vocal & Guitar)が叫び、「My Instant Song」でスタート。会場中が一気に多幸感で満ち溢れていく。




「Free Throw」、「When I Was A King」、「Run Run」と間髪入れずに曲を浴びせ、新旧の名曲を織り交ぜたセットリストでオーディエンスを魅了する。Scott Murphy (Bass & Chorus)が全身を使った演奏で観客に訴えかけ、戸高 賢史(Guitar)が繊細かつ感情を込めたギタープレイを披露する中、一瀬 正和(Drums)が安定したドラムで演奏を支えている。経験したことのないワクワクする気持ちと、安心して聴いていられる圧倒的な存在感が両立していることに何度も感動させられる。



「Two Little Fishes」の壮大なコーラスで観客の一体感をさらに高めた後、細美は「このフェスはモッシュ、ダイブが禁止だけど、最近はそれもいいなって思うようになってきた。誰も重傷を負わなくていいし、お前らの心配をしなくていいから」と笑って話をした。「またお前らの心配をするような場所では、そういう楽しみ方をしようぜ!」と誓い、「明日公園で」を歌う姿は、ロックファンにとって力強く、とても温かい。



Scott Murphyが作詞作曲・ボーカルを務める「Borders & Walls」、観客の心を一つにする「グラニート」を披露した後、「2017年の、最後の曲はこの曲しかないと思った」と細美が口にして、「3, 2, 1 Go」でフィナーレを迎えた。



「俺がヨボヨボのお爺ちゃんになってステージに出ても、お前らなら笑って迎えてくれるような気がするんだよな!」と細美が言っていた通り、昔から活躍を見て来た細美と同世代のファンにとっても、10代20代の若者にとっても、MONOEYESはこれからも光であり続けるだろう。そんな希望を与えてくれる、最高のステージだった。


04 Limited Sazabys



COUNTDOWN JAPAN4回目の出演となった04 Limited Sazabysが、ついにEARTH STAGEに降り立った。GEN(Bass / Vocal)が「名古屋の04 Limited Sazabysです!」と叫び、「midnight cruising」でスタート。「Warp」、「swim」とフェスを盛り上げる定番曲が続き、初のEARTH STAGEとは思えないスケールの大きさを感じさせる。



「せっかく31日に出演してるんだから、俺たちもカウントダウンしたいなぁー」と茶目っ気たっぷりにGENがつぶやくと、ステージ上にカウントダウンの画面が映し出される。RYU-TA(Guitar / Chorus)の変顔が映され、疑似の年越しを迎えて会場を沸かせた。テンションの上がったRYU-TAが勢いよく煽り、「Chicken race」へ。



夜景の映像が曲の疾走感を増す「Night on」、レーザー光線をふんだんに使った「fiction」、ステージ前に炎が噴き出す「escape」と、広い会場にふさわしい演出が次々と繰り出される。続く「mahoroba」、「Squall」でも勢いを増し、軽快なHIROKAZ(Guitar)のギターとKOUHEI (Drum / Chorus)の唸るようなドラムが心地良く響く。「monolith」でもみくちゃになるオーディエンスにとどめを刺したかと思うと、「まだ少し時間があるから、もう1曲!あの頃の気持ちを思い出せ!」と「Remember」で笑顔に溢れるステージを締め括った。



GENがMCで語っていたとおり、2017年は初の日本武道館ワンマンライブを行い、2年目の開催となったバンド主催の野外フェス"YON FES 2017"も大成功を収め、憧れだったHi-STANDARDやマキシマム ザ ホルモンとの対バンを果たした、とても充実した1年を送った04 Limited Sazabys。そのライブパフォーマンスを目にすると、無理をして自分達を大きく見せることなく等身大で、それでいて貪欲に今出来ることを積み上げて来たバンドなのだろうと感じる。





2018年に結成10周年を迎える彼らが、これからどんな景色を作り上げて行くのか、心から楽しみだ。


あいみょん



2017年も残すところ数時間となった大晦日の夜。外の澄んだ空気が冷たさを増していく中、ASTRO ARENAではオーディエンスが温かい笑顔で、あいみょんの登場を迎えた。



リハーサルからリラックスした雰囲気でステージに立ったあいみょんは、「憧れてきたんだ」で観客の心を一気に引き寄せる。続く「生きていたんだよな」でぶつけられる、歌詞と歌声。その力強さは、このような景色と感情を、嘘なく表現してくれるアーティストがやっと現れてくれた、と思わされるほど。



「今年はたくさんフェスに出させてもらって、充実した一年でした。その中でも、自分にとって大事な曲ができて……。聴いてください」と披露されたのは、「君はロックを聴かない」。“君はロックなんか聴かないと思いながら 少しでも僕に近づいてほしくて ロックなんか聴かないと思うけれども 僕はこんな歌であんな歌で 恋を乗り越えてきた”という歌詞が、ノスタルジックなメロディに乗って染み渡る。きっとこれからも、ファンにとっても大事な曲であり続けるだろう。



「ふたりの世界」では途中の歌詞を忘れておどけながらも堂々と歌を届け、「RING DING」ではオーディエンスの手拍子に包まれ、等身大の笑顔を見せる。ラストの「愛を伝えたいだとか」で、COUNTDOWN JAPAN初登場のステージにしっかりと爪痕を残した。



その歌声には強い芯が通っているのに、押しつけがましさはない。すっと心に入って来るのに、そこに残って離れない。あいみょんの音楽を必要としている人のもとに、その音楽はちゃんと届くのだろうなと思わされる、希望に彩られた時間だった。


[Alexandros]



2017年ラストのEARTH STAGEを彩ったのは、[Alexandros]。年越しまで1時間を切った会場が独特の高揚感に包まれる中、「Burger Queen」のSEが鳴り響き、メンバーがオーディエンスの大きな歓声と共に登場。間髪入れずに「ワタリドリ」がスタートし、川上 洋平(VOCAL & GUITAR)が「幕張―!」と叫ぶと、その歓声は更に勢いを増した。





庄村 聡泰(DRUMS)の放つ重低音が映える「Waitress, Waitress!」、ポップなメロディで観客を一つにする「Dracula La」と、新旧の名曲を次々に披露。



「Starrrrrrr」では磯部 寛之(BASS & CHORUS)も全身を使ったパフォーマンスで観客を煽り、白井 眞輝(GUITAR)の繊細かつエッジの効いたギターラインが、数多のレーザー光線と共に放たれた。



どの曲でも満員のオーディエンスが思い思いに踊る姿は、[Alexandros]が2017年も大活躍を収め、日本の音楽シーンを引っ張って来たバンドであることを証明している。



しっとりと聴かせる「Adventure」から、「12/26以降の年末ソング」へ。川上が「あと5分で今年も終わるから ああ全部 吐き出そうぜ 汗だくのTシャツで暴れたお前らを 大いに愛してあげよう」と歌詞を変えて歌い、迫り来る年越しの瞬間を前に会場の期待を高めていった。



「2017年、最後の曲です!」と始まったのは、「明日、また」。盛り上がりが最高潮を迎えたところで曲をストップさせて、ステージ上のスクリーンに残り1分を切ったカウントダウンの画面が表示される。



川上が「20秒前から一緒にカウントダウンするぞ!」と声をかけ、会場の全員と迎えた年越しの瞬間。「…3、2、1、0!」華やかな爆発音と同時に銀テープが宙を舞い、無数に弾けるオーディエンスの笑顔と歓声に包まれ、ラストの大サビへ。今日から明日へと希望をつなげるようなこの曲が、新しい一年をつなげてくれた。その瞬間に立ち会えたことが本当に嬉しい。



メンバーも「気持ちよかったー!」と年越しの瞬間を振り返りつつ、「Kaiju」、「Girl A」と激しい曲を連発。さらに力強い新曲も披露され、縦横無尽に動き回る川上が、何度もカメラに向かってパフォーマンスを繰り返す姿から目が離せない。



ラストに選ばれた曲は「Kick&Spin」。新しい一年を迎えたこの空間で、「笑われたなら 笑い返せば良い この先何年かかっても果たせばいい」という歌詞が染み渡る。一旦終わりを迎えたかと思われたステージで、再び川上がギターを手にした。4人でセッションを披露すると、「俺たちが[Alexandros]だ!覚えとけ!This is rock 'n' roll !」と叫び、最高のステージを後にした。



年越しの直後、秋のアルバム発売と、8月にスタジアムライブが行われることを発表した[Alexandros]。音楽ファンにとって、新たな曲を受け取れることや、その音楽でアーティストと新しい景色を共有できることは、日々を生き抜く希望に直結する。彼らが準備したステージは、歴史的な年越しの瞬間を迎えられただけでなく、2018年の楽しみをいくつも用意された、多くのお年玉をもらえたような時間であったことに違いない。


Official髭男dism



新しい年を迎え、2018年最初の夜明けが近づいた時間のMOON STAGEに、Official髭男dismの4人が登場。藤原聡(Vo/Pf)がピアノの前に座り、「LADY」でスタート。繊細な歌声と語りかけるような歌詞が、会場の空気を隅々まで浄化させていくような力を感じさせる。



「Official髭男dismです!みんな、眠いですか?(笑)」と挨拶し、「Tell Me Baby」へ。ミディアムテンポに乗せて、楢崎誠(Ba/Sax)の奏でる重低音が映える。ノスタルジーを感じさせるのに、新しい。Official髭男dismにしか紡げない音楽がそこにある。





COUNTDOWN JAPANで迎えた年越しの光景をMCで仲良く話しつつ、「コーヒーとシロップ」、オーディエンスが自然とサイドステップで踊り出す「異端なスター」を披露。切実な歌詞に、小笹大輔(Gt)、松浦匡希(Drs)の軽やかな演奏も絡み合い、絶妙なバランスで曲の世界観を届けてくれる。



ラストは「犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!」。幸福感が上乗せされたような藤原のハイトーンボイスに導かれ、その場にいた誰もが、熱の冷めない幸せな余韻を持ち帰る時間になった。



2018年、最も注目すべきアーティストのひとつ。Official髭男dismの音楽は、これから多くの人の元に届いていくだろうし、その一人ひとりの生活に輝きながら寄り添ってくれるだろう。


文:竹内歩


ファッションスナップ


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