ドーモプラスが注目の男子を紹介する連載企画「レコメン図」。第12回にご登場いただくのはミュージカル「スタミュ」や舞台「KING OF PRISM -Over the Sunshine!-」など、2.5次元作品を中心に活躍中の若手俳優「星元 裕月(ほしもと・ゆづき)」さん。


現在「『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』〜To the shining future〜」に出演中の星元さんに、後編ではちょっと意外な息抜き方法や、「自分らしいあり方」に至るまでのお話などを語っていただきました。


インタビュー前編はコチラ


息抜きには「プロレス観戦」へ


――稽古中はお忙しくなるかと思いますが、合間にはどんなことをして息抜きをされていますか?


私、わりとプロレスが好きで(笑)。



――その情報、プロフィールで拝見してびっくりしました(笑)。


あはは。大っ好きなんです。プロレスにはいわゆる善玉と悪玉というか、ベビーフェイスとヒールがいるんですけど、自分は悪役のほうが好きなんですよ。この話をすると「なんで悪役が好きなの?」ってだいたい言われるんですけど、自分はけっこう何についても悪役が好きなところがあるんですよね。


悪役って卑怯なんですよ。手段も卑怯だし、身体ひとつで戦ってるベビーフェイスとちがって、凶器を出す悪役もいるし、反則技も使うし、場外で散々相手を引きずり回したりもするし。時には全く試合に関係ない人がリングに上がってきて、相手に攻撃を加えるなんてこともあるので、言ってみたらお客さんをすごくイラつかせると思うんです。


でも私にしてみれば、勝つことに対してすごく貪欲だなと。「どんな手段を使っても勝ってやろう」というのは社会的にはもちろんダメなんですけど(笑)、プロレスにおいては人間の本心というか、心の奥底を見ているような気になるんですよね。自分もお芝居に対して貪欲でありたいなと思っているので、その勝ちに行く姿勢は悪役のほうが私は好きですね。



――実際に試合も見に行かれるんですか?


はい、行きますよ。行ける時には行きたいなと思ってますね。けっこういろいろな会場でやっているので、興行日とオフの日が重なっていたりしたら「見に行こう!」っていう気持ちになりますし。


――ちなみに、ご贔屓の選手はいらっしゃいますか?


OZアカデミーっていう団体なんですけど、そこに尾崎魔弓さんという選手がいて。この方はもうキャリアが31年目の大ベテランで、それこそ90年代のプロレスを牽引されてきたトップ・オブ・ザ・トップのヒールなんですよ。この方の試合スタイルはかなり悪役色が強いというか、ラフファイトが多いので、人によっては「ああもう見てられない」って思う人もいると思うんですけど、私はこの方のスタイルがすごく好きなので、よく見に行ってます。



挑戦してみたいのは「男版ハーレイ・クイン」のような役


――では次に、今後挑戦してみたい役柄や、やってみたいお仕事について聞かせてください。


いただけるお仕事、自分ができることには何事にも挑戦したいですね。自分の可能性というか、どこまでできるのかは自分の中でもまだ分からない部分が多いですし、やれることはとことんやりたいなと思います。


挑戦したい役としては、狂った役じゃないですけど、ちょっと常識人離れしているような役もやってみたいです。言うなれば、映画「スーサイド・スクワッド」のハーレイ・クインの男版のような。ジョーカーではなくてハーレイ・クイン、そういうちょっとイっちゃってる系の役柄がいいですね。


そういう役は普段の自分からは想像できないと思うので、ぶっ飛んでる役に挑んでみたいです。逆にこの見た目を生かしてとことん女装して、女形をやってみたりも面白いかなと思いますし。いろんなことをやってみたいですね。



星元裕月が「自分らしさ」に誇りを持つまで


――見た目を生かした役もやってみたいということですが、星元さんは個性が際立った方だという印象がありまして。自分らしさを生かした今のあり方に至るまでに、葛藤や迷いはあったりしましたか? 個が際立つということは、周りと同じが生きやすかったりする世間では、考えたりすることもあったのではと思ったのですが。


うーん、どう話したらいいのか分からないんですけど。小学生や中学生にとって、自分の社会=学校がメインになると思うんですよ。自分にとっては、その中で起こるいろいろなことには、辛いことも多かったです。学校に馴染めないっていうわけじゃなかったんですけど、不登校気味になったこともありましたし。この風貌に関して、珍しいものを攻撃するというか、学校っていう世界の中では認められにくい部分ていうのはやっぱりあって。


だけど、そこから自分を救ってくれたのはダンスでした。ダンススタジオに行っている間だけは、ありのままでいられるというか、好きに踊れるし、楽しいことしかない。踊っている間だけは何も考えないで済むので、その時間は自分的にすごく救われるものがありました。


それから高校生になった時に、いろんな世界が広がっていって。そんな中でも中学生の時からずっと続けてきたダンスが、このまま自己完結だけで終わっちゃうのは何だか淋しいなと思うようになったんです。その頃にアルバイトを始めたんですが、そこで「自分が何かをして、それを人が喜んでくれるというのは、自分も嬉しいし相手も嬉しい」ということに気付いたんですよ。



――嬉しい気持ちが連鎖になっていくんですね。


もともとダンスを始めたのは、テーマパークダンサーになりたかったからなんです。にも関わらず、「ダンスを通して人に何かをする」っていう感覚を忘れてしまっていた自分がいて。だけど、アルバイトをして「何かをしてあげて、それでお客さんが喜ぶ。自分も嬉しいし、相手も嬉しい」ということが分かって。そこにダンスが加わったらどうなる?「自分がパフォーマンスをして、相手がそれを見て喜んでくれる。自分も楽しいし、相手も楽しい。そしてそこからまた何かが生まれていく」――そう考えたら、それってすてきだなと思って。


そして、たまたま「ミュージカル『薄桜鬼』」を観に行ったんです。その頃はいろいろと迷いもあって、「これから自分は何をやって行ったらいいんだろう?」「どんなお仕事につこう?」「どういう進路に進もう?」と思っていた時で。それが、言い方は大げさになってしまうかもしれないですけど、本当にそこにいた俳優さんに救われたというか。


祥平さんを見て「この世界に入ろう」と思って、そこに夢が生まれた。その瞬間を例えるならば、キンプリの劇中に主人公の一条シンがOver The Rainbowのパフォーマンスを見て「世界が輝いて見える!」「よーし! ときめきサイクリング!」って言ってエーデルローズに入っていくっていうくだりがあるんですけど、その感覚なんですよね。世界が輝いて見えて「よし、やってみよう!」って気持ちになれたんです。


この風貌は、ある意味では生きにくいのかもしれない。けど、それによって誰かを笑顔にできたり、誰かに何かを与えられる、勇気を与えられるのであれば、本当に幸せなことだと自分は思っているんです。だから、この見た目を生かしていきたい。もちろん見た目だけじゃなく内面も含めて、あるものを決して無碍にせず、大切にしながら、この先も役者としてしっかり歩んでいきたいです。


身体も、心も、育った環境も、親からいただいたものですから。感謝の心を忘れずに、真摯に仕事に向き合っていたら、絶対にいいことがある――そう私は思っていますし、だからこそ今の自分自身に誇りを持っています。



アルバイトで気付いた「人を笑顔にする喜び」


――では話は変わるのですが、先ほども触れていらしたアルバイトの経験について、それにまつわるエピソードがあったら聞かせてください。


自分のやっていたアルバイトは接客業なんですけど。お客さまに対して何かを提供するのがお仕事でも、アルバイトって最初から何でもできるわけじゃないですよね。トレーニングも必要ですし、特に接客が初めてだったら不安にもなると思いますし。自分も初めはかなり不安だったんですが、店長さんや周りの仲間に助けられてできるようになった部分が大きかったです。


そうやって接客する中で、お客さまから「ありがとう」ってひとことかけてもらったり、少し会話をしたお客さまが最後に「また来るわ」って言ってくれたり、それだけでも「楽しいな」って思ったんですよね。もちろん楽しいことばかりじゃなくて大変なことも多いけど、その分やりがいもありますし。


そして働いた成果がお金として自分に返ってくるわけですが、それ以上に得られるものが多いなと思うんです。私も人を笑顔にすることの大切さや喜びを感じましたし、アルバイトを通して広がった世界観があったり、そこで出会った仲間もいる。さらにそこから自分の将来の夢が見つかったりしたら、それはすてきなことですよね。


アルバイトをして感じたのは、何事も経験だなということ。それが今の役者の道にも生かせていると思っています。だけど、アルバイトって本当にいろんなジャンルがありますからね。私は接客業しかしてないけど、厨房の人もいれば、運送をやっている人もいるし、メディアの裏方さんもいる。いろんな仕事があるけど、きっと全てが誇れるお仕事だと思うので、胸を張ってお仕事していただきたいですね。



大道芸に目を輝かせ、動物園に通った幼少期


――星元さんは静岡ご出身ということですが、地元での思い出やおすすめの場所があれば教えていただけますか?


静岡市では毎年11月の初めに「大道芸ワールドカップin静岡」があるんですけど、私はそれがすごく好きで。地元にいる時には毎回見に行ってました。呉服町の辺りは商店街もおしゃれなので「大道芸ワールドカップ」に街の雰囲気がマッチして、いつもより活気もあるし輝いて見えるんですよ。


パフォーマンスも無料で見られるということもあって、幼い時からよく見ていたので、今にして思うと人前で何かをすることにその頃から触れていたんだなと思います。ある意味では大道芸も今の自分を作ってくれた要素かもしれないですね。ワールドカップだけあって、規模も本当にすごいので、機会があったら見に行っていただきたいなと思います。


あとは、さっきも言いましたけど静岡駅の周りも本当におしゃれなので、静岡に寄った時にはぜひ街をぶらぶらしてほしいですね。好きな場所で言うなら「まかいの牧場」と「日本平動物園」でしょうか。動物が好きなんですけど、動物園関係は静岡はすごくいいなと思っています。


特に日本平動物園は、3歳……いや赤ちゃんの時から行ってるんじゃないかなと思うくらい、思い出深いところですね。最近リニューアルもしたらしいので、静岡に帰省した時には行きたいな。静岡、本当に空気もきれいなので、ぜひみなさんに行っていただきたいです。



――おすすめスポットは、日本平動物園とまかいの牧場ということで。


行っていただきたいですねぇ。そして帰りには「さわやか」のハンバーグを食べて帰ってください(笑)。



――では最後に、今頑張っているDOMO読者の方に向けて、応援メッセージをいただけますか?


夢や目標って、思い続けて、努力し続けて、絶対に諦めなければ叶うと思うんです。それは私が身をもって経験していることなんですけど、どんな方にもきっと当てはまると思います。「叶わない夢もある」って言う人もいるかもしれないけど、試合終了のゴングを鳴らすのは結局自分であって。だから最後まで諦めずに、身近なことからコツコツと焦らずにやっていただきたいなと思いますね。


まだ夢がないという方には、アルバイトでも何でも構わないんですが、いろんな失敗をしてみてほしいです。それがその後の人生にきっといい影響を与えていくと思うので。だから、失敗を恐れず、さまざまことに挑戦していただきたいですね。


自分の場合はちょっと周りとはちがった風貌ですけど、何よりも自分らしくあろうと思ってここまで来たので。ほかの人がどうこうではなく、自分の思う道を、自分の手と足と身体で進んでいったら、きっと見えてくる世界があるんじゃないかなって思います。頑張ってみてください!



今の自分に至るまでの過程を真摯に語ってくださった星元さん。「人を笑顔にしたい」とありのままの自分で舞台に立ち続ける姿は、きっと見る人の心を照らしてくれると感じました。「ぶっ飛んだ役にも挑戦してみたい」とのことなので、今後の活躍がますます楽しみですね。


取材・文:古原孝子
Photo:青木早霞(PROGRESS-M)


インタビュー前編はコチラ


【プロフィール】
星元 裕月(ほしもと・ゆづき)
1997年10月15日生まれ、静岡県出身。
趣味はアニメ、プロレス観戦、料理、特技はダンス(ジャズ・バレエ・タップ)、裁縫。
1/19(金)より舞台『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』~To the shining future~ に出演、2月にも舞台 犬と串case.17「ピクチャー・オブ・レジスタンス」への出演が決定している。


<星元 裕月さんサイン入りチェキプレゼント>


DOMO(ドーモ)公式Twitterアカウントをフォロー&リツイートで「星元 裕月さんサイン入りチェキを抽選で4名様にプレゼント!


【応募方法】
①「DOMO(ドーモ)」公式ツイッターアカウント(@domonet_jp)をフォロー

指定ツイートをリツイート

③抽選で4名様に、「星元 裕月さんサイン入りチェキ」をプレゼント!!

【応募締切】
2018年2月6日(火)

【当選発表】
厳正な抽選の上、当選者の方へのみTwitterのダイレクトメッセージにてご連絡させていただきます。
@domonet_jpアカウントのフォローをはずされていた場合、当選連絡ができないのでお気をつけください。

関連するワード