静岡の大学生1人1人にスポットを当て、彼らの人生・学生生活を紹介する学生図鑑in静岡! 身近にいるのに意外と知らない、静岡の大学生の活動をご紹介します。

今回、紹介するのは吉岡祐太朗さん。彼はとても明るく、ハキハキと笑顔で取材に応じてくれました。

常葉にイケメン降臨……!?


常葉大学造形学部造形学科ビジュアルデザインコース2年の吉岡祐太朗です! 出身は静岡県静岡市で、現在も実家から大学に通っています。

高校では建築の勉強をしてたんですけど、課題が多くて嫌になっちゃって。大学では建築じゃなくておもちゃのデザインがしたかったんです。今は、ビジュアルデザインコースでロゴ制作や冊子、アプリのデザイン、UXデザイン(ユーザーエクスペリエンスデザイン)というお客様の体験をデザインするといった様々なことを日々学んでいます。



未知の”デザイン”、真っ白な僕


この二年間で学んだことは多かったですね。僕は正直、ビジュアルデザインについて何も知らないまま大学に入りました。なんとなくですがビジュアルというからにはポスターや写真の編集やデザイン、デジタルで絵を描いたりしていくというイメージだったんですよね……。

しかし実際は全く違うものだったんです。特にUXデザインが僕のビジュアルデザインのイメージを覆しました。最初は戸惑ったりうまくいかなくて先生にもたくさんしごかれたなぁ……。

さらにこの分野は男子には向かないと言われたりもしました。でも、徐々に慣れていくうちにデザインは自己表現のためだけではなく、他人のために考えて作りあげられていくことがわかってきたんです!

改めて自分の周りにある”人のために”デザインされたものを見てすごいと思いました。そのおかげで、生活していくうえでの視点が大きく変わりましたね。

例えば、自分の使っているペンや街中に貼ってあるポスターなどもどんな人のために作られているんだろうと考えるようになったり……。大学に入るまえではあまり気にしないことに気がついたりして、視野が広くなったと思います!



本心を引き出す


もう一つこの大学で学んで得たことがあります。それは『人と話すこと』の大切さ。より深いペルソナ作りや商品開発をするためには相手に本心で話してもらわなければいけないのですが、どうしても人は初対面であったり親密な関係でなければ上面で話してしまいますよね。でも、より良いものを作り上げるにはそこから掘り出さなければならない……。

昔インタビューをした時に僕は相手のエピソードを聞くだけで満足しその場で納得して終わってしまったんです。その後、そこで考え相手ともっと話をしたらより深く掘り下げて良いものになったんじゃないかと気づいたんです。

そして僕はこの2年で授業や生活を通してどうしたら人の深いところまで引き出せるか考えた結果、人をいい意味で疑うことが必要だとわかったんです。何事も鵜呑みにするのではなく、自分なりに整理し会話を進めていくことでより本心に近いユーザーの声を得られるんです。

実生活でもそのことを意識して生活をしていたら人との関わり方が昔と比べ大きく変わりました。考えながら会話をするのは大変ですけど、より相手を理解できるので日頃から意識して話すようになりましたね。



もっと高みへ、その先へ


最初はなんとなく入ったコースでしたがデザインや人との関わり方について考える機会を得られ、自分を高めることができたと思います。

しかし、まだ自分にはやれることがあると思うんです! もっと対人能力を伸ばし、まだ自分に足りないところを補うためにも言葉で伝える力や心理学的なことをこれから学んでいきたいなと考えています。

将来は東京や大きな街で自分の力を生かせる職について様々な方と会い、もっと自分を伸ばしていきたいですね。大学生活もあと2年、これからも新しいことを学んで自分の力にしていきたいです。

取材を終えて


デザインは自己表現の一つであると考えていた私にとって、UXデザインは人のためにデザインするという今まであまり考えたことのないデザインでした。人が本当に欲しているものを引き出し、先を見据えて人の体験をデザインしていくのは大変ですが、とてもやりがいのある仕事だと感じました。人の深い所を引き出す力も人生において必要なスキルだと思うので、私も自分なりに努力してみようと思いました。


<取材・執筆>

増田朱莉(常葉大学3年※取材当時)
大学3年、最近やりたいことが多すぎて寝不足です。ちゃんと布団で寝たい。

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