静岡の大学生1人1人にスポットを当て、彼らの人生・学生生活を紹介する学生図鑑in静岡! 身近にいるのに意外と知らない、静岡の大学生の活動をご紹介します。


造形学部ってなんとなくミステリアスなイメージ。ビジュアルデザイン?なんかめちゃくちゃかっこいい!アートな雰囲気漂う丸メガネが印象的な望月さん。でも実際は自分の好きなこと、デザインをとことん頑張る、私たちと同じ普通の女の子でした。


お針子さんからアート系女子大生に


常葉大学造形学部造形学科ビジュアルデザインコース2年の望月琴未です。趣味で韓国語を勉強しています。出身は静岡市清水区ですが、小学生くらいは沼津で過ごし、現在は葵区在住で、県内を転々とした人生でした。今、大学には実家から自転車通学しています。

高校時代は演劇部に所属していて、ほぼ毎日部活動でした。演劇部といっても衣装作り担当で針仕事に打ち込んでいましたね。けど、放課後にスタバの新作を飲みに行くのが楽しみの至って普通な女子高生でした。第一志望の大学には落ちてしまい、それで常葉に。まあ、もし第一志望に受かっていたとしたら通学が大変で慌ただしい毎日だったのかなと思うと何だかんだ常葉でよかったなぁって。





アートの世界に浸かる日々


授業は主にポスターの制作だったりグラフィックをしています。あとは普通に教育学や哲学みたいな一般教養の授業。でも、だいたいは実習の時間が多いですね。入学当初はあまり美術の専門的な知識はなかったんですが、最近色彩検定の2級を取得したり、授業を受けていくなかで身についてきたかなと感じています。

この前大学近くの草薙駅で夏フェスがあって、そこのポスターを作らせてもらえて、今まで授業で身につけたことを外に発信出来ているって実感しました。他にもFMHiのイベントポスターにも関わらせて貰いましたし、学んだことが徐々に結果になって皆さんに見てもらうことが嬉しかったです。





つくるのはデザインだけじゃない


サークルはアートコミュニケーション研究会に入っています。2.3ヶ月に1回、保育園や介護施設にアートのワークショップを開きに行くんです。ワークショップ自体はだいたい1時間くらいで終わりますが夏休みとか長期休暇には大きなイベントのような感じでやらせてもらってます。

企画、運営は全て自分たち主体で動きます。内容、時間、予算など考えることがたくさんあり、私は会計を担当しているんですが、まだまだ分からないことの方が多くて。高校時代と違い、報告書や予算案の出し方など事務的な作業もだんだんこなせるようになりました。自分たちだけで運営するというのがこんなにも難しいのかと、やってみて初めて分かりました。





私が出来ることってなんだろう


将来についてはまだ迷ってます。やっぱりデザインを学んでる訳ですから専門的な職に着きたい気持ちもあります。ですが、そこに辿り着くにはそれ相応の努力が必要なわけですよ。自分にそれができるのか?って。なら、一般企業でも何らかの機会で自分の力を発揮できたら、それもありなんじゃないかなと思うようになりました。

今後は自分にとってデザイン以外の強みが欲しいですね。デザインが上手い人はあちこちいますし、その中で自分を見てもらうにはなにか違う魅力がないと。そのためには韓国語をもっと頑張りたいです。また近々韓国旅行にも行くので、新たな発見ができたらなぁと思います。とりあえずはまあ、・・・そうですね、スタバの新作でも飲んでゆっくり将来について考えようかな。



取材をおえて


話を聞いて、望月さんのデザインと真正面から向き合う姿勢がとても素敵だと思いました。ただ授業を受けるだけでなく、考え、行動し、自らの発信する。そしてそれは結果となり、残った。きっと、自分に必要なもの全て吸収しようという貪欲なアートへの気持ちが彼女をそうさせるんでしょう。

<取材・執筆>

繁竹美姫(常葉大学3年※取材当時)
可もなく不可もなくな大学生活3年目。そろそろ人生一花咲かせたい。

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