静岡の大学生1人1人にスポットを当て、彼らの人生・学生生活を紹介する学生図鑑in静岡! 身近にいるのに意外と知らない、静岡の大学生の活動をご紹介します。

強面な外見とは反面、とても親しみやすい話し方でインタビューに応じてくれたアントニさんは、大学に入って20kg近く体重が増えたそう…。


ペルー発!マルチリンガルボーイ


常葉大学外国語学部グローバルコミュニケーション学科3年のアルバレズ・アントニです。出身はペルーですが、スペイン語・日本語・英語・ポルトガル語が話せるので、コミュニケーションには困りません。12歳で日本に来てからずっと静岡県に住んでいます。

将来も静岡県内で仕事をしたいですね。日本に来て10年近く経って、静岡もペルーのように自分の大切な故郷っていう感覚です。だから、愛着が湧いて県外に出たいという気持ちがないんです。まだ明確な進路は決まっていなんですけど、将来の可能性を広げたくて大学進学を決めました。





スペイン語第2ラウンド


先ほど将来のために大学に来たと話しましたが、実はもう一つ理由があるんです。スペイン語学習です。出身がペルーなのでスペイン語は既に話せますが、日本人の視点から学ぼうと思って。スペイン語以外にも自分の言語知識を増やしたいので、2ヵ国語が学べるこの学科を選びました。

その一方で、「日本語教育課程」という日本語教員養成課程を受講しています。日本語への理解も以前より深まったかなと思います。

今年からは大学内にある外国語学習支援センターで「TA(Teaching Assistant)」を任され、週に1度90分間スペイン語を教えています。今までに日本語を教える機会はあったんですけどスペイン語は初めてで、苦戦してます。でも、だからこそやりがいを感じますし、自分の言語を知ってもらえて嬉しく思います。今は、どんな文法でスペイン語を話せばわかりやすいかを考えて話しています。

後期にはスペイン語の講義課題として、スペイン語専攻の学生へこのスペイン語勉強会への参加が出される予定なんです。だから、教授の期待に応えるよう私自身のスペイン語能力の向上が必要ですし、責任ある仕事を任されていることを実感しますね。





日本のペルー


正直、今はまだスペイン語を改めて学んだことでの変化は実感していません。でも、言語が好きなんだって気づきました。ペルー人として、スペイン語母語話者として、今後語学学習やTAを続けていくうちにもっと気づきがあればなと思っています。

日本には慣れて、好きになりました。「馴染んだ」とは違うかなあ。「言いたいことは言う」、「わからないことは聞く」ことをしない日本人は少なからずいます。そこは良くない所だと思うので、全部日本に染まることなく、自分らしくいたいです。





取材を終えて


何を質問しても、行動に理由がはっきりあるアントニさんの覚悟・気持ちの強さを感じました。「今までの人生がペルー50%・日本50%だからできることがある」と、任された仕事に熱心に取り組む姿に、私ももっと頑張らなきゃなという気持ちにさせてもらいました。

<取材・執筆>

森 遥香(常葉大学3年※取材当時)
ロードバイクに夢中な大学3年生。次はどこへ行こう…

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