ドーモプラスが注目の男子を紹介する連載企画「レコメン図」。第7回は俳優、モデルとして活躍中、9月の「『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』〜Judge of Knights~」、10月の舞台『K -MISSING KINGS』にも出演が決まっている「大崎 捺希(おおさき・なつき)」さんが登場! 前編では、演ずることの楽しさに気づいたきっかけや、仁兎 なずな役に臨む心境などについて語っていただきました。

みんなでひとつの作品を作り上げた感覚が気持ちよかった



――現在、俳優とモデルのお仕事をされていますが、この仕事を始めたきっかけを聞かせてください。

以前は福岡に住んでいて、当時は就職もしていました。その頃にやっていたSNSでなぜかフォロワー数が伸びていって5000人くらいになって。そのうちに周りに俳優だったりモデルだったりをしている友達が増えて、そっちの世界にも興味がわいてきたんです。その時に友達が「オーディション受けてみない?」って声をかけてくれて。その時受けたオーディションに受かって、東京に出てきたのがきっかけですね。

――福岡にいた頃からフォロワーが5000人とはすごいですね! SNSではどんな内容を発信していたんですか?

自撮りをしたり、ファッションを載せたりしてました。それをリツイートしてくれたり、“いいね”してくれる方がじわじわ増えていった感じです。

――オーディションに受かって上京されたとのことですが、俳優になりたいという思いは、周りのご友人と関わる過程で出てきたものだったんでしょうか? それとも、その前に憧れるきっかけがあったり?

高校の時はバンドをやっていたので、もともとは「バンドで食っていく」って思ってたんですよ。それが、いろいろあって就職しなきゃいけなくて。でも多分、目立つのが好きだったんでしょうね。人の目に見られたいというか。

東京に出てきた時、モデルの先輩に「今度舞台があるんだけど出てみない?」って誘われて、演技することにのめり込んでいったのはそこからです。最初は本当にセリフを覚えるのに精一杯でしんどかったんですけど、舞台の千秋楽を終えた後の達成感や、みんなでひとつの作品を作り上げた感覚が気持ちよかったので。



「もっと上、もっと上に行こう」って気持ちにもなりました



――2015年からコンスタントに舞台に出演されていますが、そうして演じるということを続けているうちに面白さを感じるようになった部分もありますか?

それもありますね。やっていくうちにお客さんから「このシーンよかったよ」って言葉をかけていただいたり、演技でちゃんと伝えるということや演技の基本的なことも分かってきて、ちょっとずつそういう技術的な面も伸びてきたなって感じられると楽しくなってきたんです。「もっと上、もっと上に行こう」って気持ちにもなりましたし。

――手応えを感じられるとさらにやる気が出ますよね。そう言えば、舞台への出演が通算100公演を超えられたとうかがいました。

そうなんですよ。マネージャーといっしょに「次のステップに進むためにも、舞台に出て基礎を固めよう」って話をして。だから、舞台の話をいただいたらそこはやるって決めてます。ストイックにやっていこうと。時間があったら舞台に出る、みたいな。



――これまで演じられた役柄も本当にさまざまですよね。

そう、バラバラなんです。悪役だったり、吸血鬼だったり、あとは小学5年生だったりとか。

――小学5年生!

『渡る夜空は星ばかり』という作品で演じたんです。主人公が小学5年生なんですけど、これがちょっとややこしくて。彼を取り囲む家族が、ドラマの『渡る世間は鬼ばかり』みたいに嫁姑問題でお母さんとおばあちゃんの仲が悪いんですけど、最終的にすごく仲良くなってあたたかい家族になる……そういう理想の家族を思い描いた、23歳の浪人生の物語なんですよ、実は。妄想の世界に浸ってるっていう。

――それはまた役作りが難しそうですね。

たしかに難しかったですね。



なずなはリーダー役なので、Ra*bitsを引っ張って行かなきゃと思って。



――では次に。9月は「『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』〜Judge of Knights~」の仁兎 なずな(にと・なずな)役、10月は『K -MISSING KINGS』の伊佐那 社(いさな・やしろ)役と注目度の高い舞台作品に続けて出演されますよね。ツイッターでもたくさんお祝いのリプライが届けられたりと期待を寄せられていますが、役に臨む上での意気込みを聞かせてください。

2.5次元っていうジャンルには原作があるじゃないですか。その原作に対するファンの方の熱意だったり、愛だったりがたくさん詰まってると思うので、そこにちゃんと応えなきゃいけないなと思ってます。役者としても、もうすでに存在するキャラクターを演じることになるので、そこをどこまで再現のクオリティを高くできるかっていうところはこだわっていきたいです。でも、楽しくやれれば一番だなという思いもあります。

あとは、舞台には生でしか味わえないものがあるので、いろいろな方に観てもらいたいですね。せっかく配役してもらったからにはそれに報いたいですし、僕ら役者にできることは、作り上げた作品をより多くの人に観てもらうことと、演技面でどれだけ貢献できるかだと思ってるので。



――『あんステ』(=『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』シリーズの通称)では歌も踊りもこなすことになるかと思うんですが、バンド経験があったり、ひとりカラオケもお好きとのことなので、普段から歌ったりすることには慣れている感じですか?

歌うのは好きなんですけど、上手いかどうかは分からないです。一応、ひとりカラオケには練習として行ってるんで、Ra*bits(仁兎 なずなの所属ユニット)の曲も歌ってみたりしてます。なずなはリーダー役なので、Ra*bitsを引っ張って行かなきゃと思って。

――『あんステ』第3作にして初めてRa*bitsメンバーが4人揃うということで、原作ファンの方の反響も大きかったようですね。

別の舞台の期間中に『Kステ』(=舞台『K』シリーズの通称)と『あんステ』への出演が発表されたんですけど、公演中だった舞台を観に来てくれたなずなファンの女の子からお手紙をもらったんです。

そこには「今までずっと『あんステ』ではRa*bitsが全員出てこなくて、私は本当になずなが大好きなので、出てくれるのを待ちわびていました」と書いてあって。今作への出演も遅めの発表だったので「今回も出ないのかって泣いたんですけど、でも発表されてまた泣きました」と。すごくジーンときました。

それと同時に、僕はただの人で、仁兎 なずなの役をもらったことで彼の人気を借りてるだけだと思っているので。これはほかの役でもそうなんですけど、いつでも謙虚にいきたいと考えています。

――ファンの方たちの熱量が高いので、その分期待感も大きいかと思うんですが、やりがいはとてもありそうですね。

すっごくありますね。楽しみなので、早く稽古したいです。(※インタビュー時は、稽古の開始前)



本当に経験って大事だなって。



――『Kステ』での役柄も、重要なキャラクターですよね?

そうなんですよ。今回はアニメ1期が終わった後の劇場版の舞台化で、姿を消した伊佐那 社くんをみんなで追いかけるっていう話で。出てくるシーンはそれほど多くはないかもしれないですけど、集中して頑張りたいです。

――同じく10月には舞台『海街diary』の再演も決まっていたりと、大忙しのスケジュールですね。

こちらは一度やった役なので、感覚を思い出しつつ仕上げられたらなと思います。

――この作品で演じられている多田 裕也(ただ・ゆうや)くんは、サッカー・チームのエースなのに右脚を失ってしまうという、複雑な役どころだそうですが。

そうですね。多田くんは中学生なんですけど、僕もちょうど中学生の時にサッカーをやってたんで、自分がその頃サッカーにのめり込んでいた気持ちをそのまま持ってきて演じました。

そして脚を失うっていう部分は――僕、小学校では野球をやってたんですよ。その時にピッチャーをやっていたんですが、右肘をケガしてしまってボールを投げられなくなったという経験があって。そことそこの感情をすり合わせてやりました。

あとは、多田くんを支えてくれる周りの人や友達を、自分のクラスメートや仲がいい人にどんどんあてはめていって、多田 裕也っぽさを作っていった感じです。

――自分自身のいろんな経験をリンクさせて、役作りに繋げていったんですね。

本当に経験って大事だなって。江戸時代の話を演じるにしても、実際に江戸時代に生きてないから、これまでの自分のどこかから感情を持ってくるしかないんで。



それぞれの現場に男として尊敬できる先輩が絶対いるんです



――そうですよね。時代モノから現代劇、2.5次元まで、幅広い作品に出演する大崎さんが、演技をする上で大切にしていることや心がけていることはありますか?

第一はお客さんにどれだけ物語を伝えられるのか、そして引き込めるのかということですね。それから、その作品で自分の役がどういうポジションにいなきゃならないのかを意識しながら、ひとつのシーンのお芝居でも次の場面に繋がるよう、ちゃんと相手役に受け渡ししようってことを考えてますね。まぁポジションについては、考えてはいても上手くできないこともあるんですけど(苦笑)。

――演技する上では、感情を込めるだけでなく冷静さも必要になってくるんですね。役作りの上では具体的にどんな工夫をされています?

僕は身長も小さいし、顔もそんなに男らしい顔ではないと思うので、どんな役にもちょっと可愛らしさをプラスしてる部分はありますね。そうしたら素の自分も取り入れられる感じがして、ナチュラルに演じられるんじゃないかと思って。

悪役だったりする場合でも、どこか憎めない感じのキャラになったりしますし、自分らしさが出せれば、自分だけにしかない演技なのかなって思えるので。まだまだ勉強中ではありますけど。



――自分らしさが演技に活かせたら、強みになりますよね。いろんなジャンルの作品に出ていると、共演者もさまざまな方がいるかと思うのですが、現場で吸収できるものもやっぱり多いですか?

現場では技術面で勉強になることもたくさんありますし、それぞれの現場に男として尊敬できる先輩が絶対いるんですよ。人間性とかの面でも。そういう人に出会えた時が、舞台やっててよかったなって思える時でもありますし。人生、みんな先輩だと思ってやってます。

――今後は自分が先輩になっていろいろ教える立場になることもありそうですよね。

今回の『あんステ』では天満 光(てんま・みつる)役の夏目 雄大(なつめ・ゆうだい)が事務所の後輩なんです。演技経験もまだ2回目くらいなので、僕が教えられることは教えていきたいなって。

――同じRa*bitsのメンバーでもありますし、夏目さんも心強いですね。

ですかね。そうだったら嬉しいな。



――それから、キャストの上田 堪大(うえだ・かんだい)さんとは、3作連続での共演になるそうですが、それは情報が解禁されてからお互いに知ったんですか?

そうなんですよ。この前の舞台で堪大くんと共演して、その時に「『Kステ』と『あんステ』出るん?」て聞かれて「はい、出ます」って言ったら、「いっしょやん! 3作連続でいっしょだよ!」って。「こんなことってあんのかよ!?」ってなりましたね。今までで初めてですよ。堪大くんも初めてだって言ってたので、もっと仲良くなれたらいいなって思います。

――おふたりは台本上でも結構絡みがあったりするんですか?

『あんステ』ではめちゃくちゃ絡むと思いますね。堪大くんが演じる鬼龍 紅郎(きりゅう・くろう)とはナイトキラーズっていうユニットでいっしょになるので。いっしょにKnightsをぶっ倒しにいきたいと思います(笑)。



自分が演じる役柄について真っ直ぐなまなざしで語ってくれた大崎さん。ひとつひとつの舞台に真剣に挑まれているという印象を受けました。後編では、休みの過ごし方やアルバイトのエピソードなど、より素顔に迫ったお話をうかがっていますのでお楽しみに!

取材・文:古原孝子
Photo:くさかべまき

【プロフィール】
大崎 捺希(おおさき・なつき)
1995年8月4日生まれ、熊本県出身。趣味はサッカー、お散歩、映画鑑賞、カレー屋さん巡り、一人カラオケ。特技はギター演奏。9月から「『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』〜Judge of Knights~」に出演、10月にも舞台『K -MISSING KINGS』への出演が決定している。




【レコメン図 vol.07】大崎 捺希インタビュー(後編)
http://domonet.jp/plus/post?id=382

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