ドーモプラスが注目の男子を紹介する連載企画「レコメン図」。第4回は7・8月には舞台『グランギニョル』への出演も決定し、舞台を中心に活躍中の「服部 武雄(はっとり・むお)」さんが登場! 後編では、アルバイトにまつわるエピソードや好きな少女マンガのことなど、素顔がかいま見えるお話を伺うことができました。
――では次の質問なんですが、好きな女性はどんなタイプですか?性格や雰囲気でも良いんですけど。
服部:うーん。自分を持ってる子が好きですね、やっぱり。この仕事の全てを理解しろとは思わないです。あとは、自分のやりたいことがある子。何でもいいんですよ、それが仕事じゃなくてもいいし、好きなことでもいいんですけど、そういうのを持ってる子の方が魅力的に感じますね。それから、気を遣える子。こんなとこですかね……キレイに言うと(笑)。
――なかなか答えにくい質問に、キレイな感じでまとめていただきありがとうございます(笑)。
服部:まぁよく言うのは“ちっちゃくて細くて童顔の子”ですけど、これはOKなのかな?(笑)。自分が相手を「ハイハイ、よしよし」ってしたいタイプで。それでも結局尻に敷かれるくらいが、俺は多分いいんだろうなとも思ったりします。場面場面で空気を分かって対応を変えてくれたらいいなって。
――いいですね、夢が膨らみますね。
服部:こういう系の話をしだすと止まらないんですよ。少女マンガがすごく好きなんで。
――ちなみに最近読んで、これが良かったという作品は?
服部:ここのところ読み始めたのが『イタズラなKiss』です。最近の作品しか読まなかったんですけど、前の作品にも手を出してみようかなって。昔のマンガも面白いんですよね、今キュンキュンしております。けっこういろんなジャンルを読むので、自分を置き換えてあれこれ想像しちゃいますね。
――男性が少女マンガを読む時って、ヒロインの女の子と相手役の男の子、どっちと置き換えるんですか?
服部:それよく聞かれるんですよ。どっちだろうな、でもどっちにも置き換えるかも。男の立場だと「これを言ったらカッコいい。なるほどなぁ」って思うし、女性の立場になって考える時もあるし。もどかしいやりとりの時とか「いや、分かるじゃん! あーー!」ってなっちゃう(笑)。
――男性視点、女性視点、両方楽しめてお得な感じがしますね(笑)。それでは、アルバイトの話について伺っていきたいのですが、今までやったアルバイトの中で、特に印象に残ったエピソードがあれば聞かせてください。
服部:島根から東京に出てきて、下北沢の居酒屋で働いてたんですよ。自分が一番後輩で年下だったんですけど、バイト先の人がみんなすごく仲が良くて。こっちではまだ友達もいなかったし、俳優の仕事もなかった頃なので、バイトが休みの日でもバイト先にご飯を食べに行ったりしてました。
当時のバイト仲間は今でも付き合いがあるくらいの仲で、あそこで上下関係とかいろいろ教えられたなってのもありますね。いっぱい怒られて、でもめっちゃ可愛がってもらって、いろんな経験ができたなって思います。バイト先でのそういう出会いもすごく大事ですよね。つい先日、人生で初めて結婚式に出席したんですけど、それがそのバイト先の先輩の結婚式だったんです。
――それはおめでたい! 当時のお仲間は舞台もけっこう見にきてくれたりしますか?
服部:そう、来てくれるんですよ~!
――嬉しいですね。ちなみに、そちらの居酒屋ではホールとキッチンのどちらを?
服部:どっちもやってました。最初はホールだったんですけど、そのうちキッチンも手伝うようになって。お客さんとやりとりできるホールの方が好きだったんで、ホールばっかりやってましたけどね。でも、そこで少し料理を学んだのでちょっと好きになって、それから自分でもやるようになりましたね。
――わりと長い期間働いていたんですか?
服部:けっこう長い間やってました。舞台が忙しくなってきた時にはなかなか入れなくなったんですけど。それまではずっと、5年くらいはそこにいました。5年もやってたら後輩もできてベテランになりそうなものなんですけど、先輩がいるのでずっと立ち位置は変わらないんですよね。
中にすごく兄貴肌の人がいて。佐世保出身で、ガチガチの九州男児みたいな感じの(笑)。その人がすごく面倒見てくれてたし、好きだなって思うので、今でも会うと「おう、ちょっとカバン持て!」って言われたりしますけど、全然持ちますね。この前の結婚式場でも「俺、すげぇカバン持ってんな~」って思いながら持ってました(笑)。年下なんで何も言えないですけど、それ以上に可愛がってくれて面倒見がいいんで、やっぱりついて行っちゃうんですよね。
――そういう兄貴肌の人がいるとみんなをまとめてくれそうですね。チームワークがよくなりそう。その居酒屋のお仕事が、今の俳優の仕事に活かされてるなと思う部分はありますか?
服部:まずは上下関係ですかね。あとは、接客業って初めて会う人を接客するわけじゃないですか。初対面で来てくれた人を、どうやって話したら楽しませられるか。それはやっぱり接客業で学べることじゃないかなと思いますね。自分も最初はすごく人見知りだったんですよ。でも、自分の仕事はいろんな人と会う仕事だから、人見知りしててもしょうがないし、印象にも残らないとって思うし。
じゃあどうするかって考えたら、その居酒屋でもそうしてたんですけど、自分の得意なジャンルの話や楽しい話をしつつ、向こうの話も聞くようにしたんですよ。そうするとだんだんと話も広がっていくし、印象にも残るし。それで人見知りはかなり克服できたんじゃないかと思いますね。
――なるほど。ホールを担当していたからこそですね。
服部:そうですね。いろんな人と話をしたかったから、自分からけっこうガンガン行ってました。常連の方に「あ、また来た~!」って寄って行くとか(笑)。
――居酒屋バイトはそういうところが楽しそうですよね。では、バイト先でこんなことがあったら胸キュンするなっていう憧れのシチュエーションはありますか?お客さん相手でも、従業員同士でもいいですし。
服部:お客さん相手だったら、連絡先とか渡して「これで連絡を……!」みたいになるやつじゃないですか。それもいいんですけどね。えー、どっちがいいですかね?
――キュンってする方でいいですよ。
服部:俺がキュンってする方だったら……いやでもなぁ、どっちがいいかなー。なかなか自分じゃ渡せないからなー。迷っちゃう。自分が連絡先渡すか、もらうかで今悩んでる。
――あはは(笑)。
服部:でも自分から渡したらナンパっぽくなるし……じゃあ、連絡先をもらいます! そして、バックヤードに行きます。で、こういうのってやっぱりバイトの仲間内で話すんですよ。「あそこのお客さんからこういうのもらった」って。そうしたら「メール送ればいいじゃん」って言われて「いや、送んないよ!」って答えておくけど後で送る、みたいな(笑)。そういうのが実際にもありましたし。
――そこから恋が生まれたりは?
服部:なかったですね、うーん。何人かでご飯行ったりはしましたけど。やっぱり同じバイト仲間とそういうのがある方がキュンキュンするのかもしれないですね。
――それもいいですよね。周りには内緒で付き合うとか憧れます。
服部:それ、すごくいいですね!「シフトどうする?」とか相談したり、ほかの人からしたら「2人、シフトかぶってるの多くね?」って思われる。
――付き合ってるって言わないのがいいんですよね。
服部:いいですね! ホールで運んでる時に、もし彼女がお客さんにすごい絡まれてたりしたら「いいから、俺がやるから」って割って入るみたいな。で、「うわー! キューン!」ってしちゃう……あれ、俺、今女の子目線になってた(笑)。
――両方の目線を楽しめるっていいですね(笑)。それでは次に、DOMOは静岡県をメインに展開しているメディアなんですが、静岡県って行ったことはありますか?
服部:あります。
――静岡の思い出やイメージはどんなものですか?
服部:静岡のイメージ……何だろうな。温泉とか、御殿場のアウトレットとかですかね。あとはお茶と桜エビ! アウトレットはワンちゃん連れて行けますよね! あれはいいなって思います。
――最後に、ドーモプラス世代の今夢に向かって頑張っている学生さんへ応援のメッセージをいただけますか?
服部:俺が今となって感じるのは、昔、親が「勉強しろ」って言ってたのは、本当にその通りだなってことですね。本当に勉強はした方がいいと思います。高校生、大学生だったら、何でもいいからいろんなことをやったほうがいいです。無意味に見えることでも、それがその後の人生に活きてくると思うし。
自分の中でその時は必要ないと思うこともたくさんあると思うんですけど、それが5年後、10年後になってからその時の経験を通して「こういうのはやらないほうがいい」「こうしたほうがいい」って見えてくる部分がきっと出てくると思う。だから、その経験は絶対無意味にはならないし、失敗もたくさんしたらいいと思うし。「いっぱい失敗しろ」ていうのはいろんな人が言う言葉ですけど、本当にそう思います。
キレイに生きなくていいと思うんですよね。捕まらなかったらいいってわけじゃないですけど、若い時って無茶しても何とかなるし。少しでも興味があることはチャレンジしたほうがいい。それで無理だったら無理で、諦めるのもひとつの判断としていいと思うので。そこからどう学んでその経験を活かすかが大事だと思うんですよね。
今やりたいことがあって、そのために頑張っている子はもっと頑張ったらいいし。何をやりたいか定かでない人は、それこそいろんなことにチャレンジして、その中で興味のあるものを深めて特化していって、それを仕事にできたらいいんじゃないかな。
あと、どんだけ楽しんで生きれるかじゃないですかね。プライベートが充実してないと、仕事も充実しないし。苦しいこともあるけど、苦しいことすら楽しんで生きていったほうが、やりがいは感じられるんじゃないかと思うので。毎日楽しんで生きてほしいです。
――大切ですよね。ものは見ようでもありますし。
服部:あとは、嫌われることを恐れないでほしいですね。こんな世の中だし、誰かに嫌われたとしたって、ほかにも人はたくさんいる。絶対自分のことを認めてくれたり、好きになってくれる人はいるから大丈夫だって伝えたいです。
お得意だという妄想トークを交えながら、茶目っ気たっぷりにインタビューに応じてくださった服部さん。「嫌われることを恐るな」というメッセージからは、彼の心の芯にある熱さが伝わってきます。現在出演中の舞台、『グランギニョル』での活躍もますます楽しみになりますね。
取材・文:古原孝子
Photo:くさかべまき
少女マンガがすごく好きなんで。
――では次の質問なんですが、好きな女性はどんなタイプですか?性格や雰囲気でも良いんですけど。
服部:うーん。自分を持ってる子が好きですね、やっぱり。この仕事の全てを理解しろとは思わないです。あとは、自分のやりたいことがある子。何でもいいんですよ、それが仕事じゃなくてもいいし、好きなことでもいいんですけど、そういうのを持ってる子の方が魅力的に感じますね。それから、気を遣える子。こんなとこですかね……キレイに言うと(笑)。
――なかなか答えにくい質問に、キレイな感じでまとめていただきありがとうございます(笑)。
服部:まぁよく言うのは“ちっちゃくて細くて童顔の子”ですけど、これはOKなのかな?(笑)。自分が相手を「ハイハイ、よしよし」ってしたいタイプで。それでも結局尻に敷かれるくらいが、俺は多分いいんだろうなとも思ったりします。場面場面で空気を分かって対応を変えてくれたらいいなって。
――いいですね、夢が膨らみますね。
服部:こういう系の話をしだすと止まらないんですよ。少女マンガがすごく好きなんで。
――ちなみに最近読んで、これが良かったという作品は?
服部:ここのところ読み始めたのが『イタズラなKiss』です。最近の作品しか読まなかったんですけど、前の作品にも手を出してみようかなって。昔のマンガも面白いんですよね、今キュンキュンしております。けっこういろんなジャンルを読むので、自分を置き換えてあれこれ想像しちゃいますね。
――男性が少女マンガを読む時って、ヒロインの女の子と相手役の男の子、どっちと置き換えるんですか?
服部:それよく聞かれるんですよ。どっちだろうな、でもどっちにも置き換えるかも。男の立場だと「これを言ったらカッコいい。なるほどなぁ」って思うし、女性の立場になって考える時もあるし。もどかしいやりとりの時とか「いや、分かるじゃん! あーー!」ってなっちゃう(笑)。
バイト先での出会いもすごく大事
――男性視点、女性視点、両方楽しめてお得な感じがしますね(笑)。それでは、アルバイトの話について伺っていきたいのですが、今までやったアルバイトの中で、特に印象に残ったエピソードがあれば聞かせてください。
服部:島根から東京に出てきて、下北沢の居酒屋で働いてたんですよ。自分が一番後輩で年下だったんですけど、バイト先の人がみんなすごく仲が良くて。こっちではまだ友達もいなかったし、俳優の仕事もなかった頃なので、バイトが休みの日でもバイト先にご飯を食べに行ったりしてました。
当時のバイト仲間は今でも付き合いがあるくらいの仲で、あそこで上下関係とかいろいろ教えられたなってのもありますね。いっぱい怒られて、でもめっちゃ可愛がってもらって、いろんな経験ができたなって思います。バイト先でのそういう出会いもすごく大事ですよね。つい先日、人生で初めて結婚式に出席したんですけど、それがそのバイト先の先輩の結婚式だったんです。
――それはおめでたい! 当時のお仲間は舞台もけっこう見にきてくれたりしますか?
服部:そう、来てくれるんですよ~!
――嬉しいですね。ちなみに、そちらの居酒屋ではホールとキッチンのどちらを?
服部:どっちもやってました。最初はホールだったんですけど、そのうちキッチンも手伝うようになって。お客さんとやりとりできるホールの方が好きだったんで、ホールばっかりやってましたけどね。でも、そこで少し料理を学んだのでちょっと好きになって、それから自分でもやるようになりましたね。
――わりと長い期間働いていたんですか?
服部:けっこう長い間やってました。舞台が忙しくなってきた時にはなかなか入れなくなったんですけど。それまではずっと、5年くらいはそこにいました。5年もやってたら後輩もできてベテランになりそうなものなんですけど、先輩がいるのでずっと立ち位置は変わらないんですよね。
中にすごく兄貴肌の人がいて。佐世保出身で、ガチガチの九州男児みたいな感じの(笑)。その人がすごく面倒見てくれてたし、好きだなって思うので、今でも会うと「おう、ちょっとカバン持て!」って言われたりしますけど、全然持ちますね。この前の結婚式場でも「俺、すげぇカバン持ってんな~」って思いながら持ってました(笑)。年下なんで何も言えないですけど、それ以上に可愛がってくれて面倒見がいいんで、やっぱりついて行っちゃうんですよね。
初対面で来てくれた人を、どうやって話したら楽しませられるか。
――そういう兄貴肌の人がいるとみんなをまとめてくれそうですね。チームワークがよくなりそう。その居酒屋のお仕事が、今の俳優の仕事に活かされてるなと思う部分はありますか?
服部:まずは上下関係ですかね。あとは、接客業って初めて会う人を接客するわけじゃないですか。初対面で来てくれた人を、どうやって話したら楽しませられるか。それはやっぱり接客業で学べることじゃないかなと思いますね。自分も最初はすごく人見知りだったんですよ。でも、自分の仕事はいろんな人と会う仕事だから、人見知りしててもしょうがないし、印象にも残らないとって思うし。
じゃあどうするかって考えたら、その居酒屋でもそうしてたんですけど、自分の得意なジャンルの話や楽しい話をしつつ、向こうの話も聞くようにしたんですよ。そうするとだんだんと話も広がっていくし、印象にも残るし。それで人見知りはかなり克服できたんじゃないかと思いますね。
――なるほど。ホールを担当していたからこそですね。
服部:そうですね。いろんな人と話をしたかったから、自分からけっこうガンガン行ってました。常連の方に「あ、また来た~!」って寄って行くとか(笑)。
あれ、俺、今女の子目線になってた(笑)。
――居酒屋バイトはそういうところが楽しそうですよね。では、バイト先でこんなことがあったら胸キュンするなっていう憧れのシチュエーションはありますか?お客さん相手でも、従業員同士でもいいですし。
服部:お客さん相手だったら、連絡先とか渡して「これで連絡を……!」みたいになるやつじゃないですか。それもいいんですけどね。えー、どっちがいいですかね?
――キュンってする方でいいですよ。
服部:俺がキュンってする方だったら……いやでもなぁ、どっちがいいかなー。なかなか自分じゃ渡せないからなー。迷っちゃう。自分が連絡先渡すか、もらうかで今悩んでる。
――あはは(笑)。
服部:でも自分から渡したらナンパっぽくなるし……じゃあ、連絡先をもらいます! そして、バックヤードに行きます。で、こういうのってやっぱりバイトの仲間内で話すんですよ。「あそこのお客さんからこういうのもらった」って。そうしたら「メール送ればいいじゃん」って言われて「いや、送んないよ!」って答えておくけど後で送る、みたいな(笑)。そういうのが実際にもありましたし。
――そこから恋が生まれたりは?
服部:なかったですね、うーん。何人かでご飯行ったりはしましたけど。やっぱり同じバイト仲間とそういうのがある方がキュンキュンするのかもしれないですね。
――それもいいですよね。周りには内緒で付き合うとか憧れます。
服部:それ、すごくいいですね!「シフトどうする?」とか相談したり、ほかの人からしたら「2人、シフトかぶってるの多くね?」って思われる。
――付き合ってるって言わないのがいいんですよね。
服部:いいですね! ホールで運んでる時に、もし彼女がお客さんにすごい絡まれてたりしたら「いいから、俺がやるから」って割って入るみたいな。で、「うわー! キューン!」ってしちゃう……あれ、俺、今女の子目線になってた(笑)。
アウトレットはワンちゃん連れて行けていいなって
――両方の目線を楽しめるっていいですね(笑)。それでは次に、DOMOは静岡県をメインに展開しているメディアなんですが、静岡県って行ったことはありますか?
服部:あります。
――静岡の思い出やイメージはどんなものですか?
服部:静岡のイメージ……何だろうな。温泉とか、御殿場のアウトレットとかですかね。あとはお茶と桜エビ! アウトレットはワンちゃん連れて行けますよね! あれはいいなって思います。
キレイに生きなくていいと思うんです
――最後に、ドーモプラス世代の今夢に向かって頑張っている学生さんへ応援のメッセージをいただけますか?
服部:俺が今となって感じるのは、昔、親が「勉強しろ」って言ってたのは、本当にその通りだなってことですね。本当に勉強はした方がいいと思います。高校生、大学生だったら、何でもいいからいろんなことをやったほうがいいです。無意味に見えることでも、それがその後の人生に活きてくると思うし。
自分の中でその時は必要ないと思うこともたくさんあると思うんですけど、それが5年後、10年後になってからその時の経験を通して「こういうのはやらないほうがいい」「こうしたほうがいい」って見えてくる部分がきっと出てくると思う。だから、その経験は絶対無意味にはならないし、失敗もたくさんしたらいいと思うし。「いっぱい失敗しろ」ていうのはいろんな人が言う言葉ですけど、本当にそう思います。
キレイに生きなくていいと思うんですよね。捕まらなかったらいいってわけじゃないですけど、若い時って無茶しても何とかなるし。少しでも興味があることはチャレンジしたほうがいい。それで無理だったら無理で、諦めるのもひとつの判断としていいと思うので。そこからどう学んでその経験を活かすかが大事だと思うんですよね。
今やりたいことがあって、そのために頑張っている子はもっと頑張ったらいいし。何をやりたいか定かでない人は、それこそいろんなことにチャレンジして、その中で興味のあるものを深めて特化していって、それを仕事にできたらいいんじゃないかな。
あと、どんだけ楽しんで生きれるかじゃないですかね。プライベートが充実してないと、仕事も充実しないし。苦しいこともあるけど、苦しいことすら楽しんで生きていったほうが、やりがいは感じられるんじゃないかと思うので。毎日楽しんで生きてほしいです。
――大切ですよね。ものは見ようでもありますし。
服部:あとは、嫌われることを恐れないでほしいですね。こんな世の中だし、誰かに嫌われたとしたって、ほかにも人はたくさんいる。絶対自分のことを認めてくれたり、好きになってくれる人はいるから大丈夫だって伝えたいです。
お得意だという妄想トークを交えながら、茶目っ気たっぷりにインタビューに応じてくださった服部さん。「嫌われることを恐るな」というメッセージからは、彼の心の芯にある熱さが伝わってきます。現在出演中の舞台、『グランギニョル』での活躍もますます楽しみになりますね。
取材・文:古原孝子
Photo:くさかべまき