2017年1月から放送の始まった、大河ドラマ「おんな城主 直虎」は、遠江国・井伊谷(現在の静岡県浜松市北区引佐町井伊谷)に生まれ、数々の不遇を経て女性領主となった井伊直虎の生涯を描く物語です。

善政を敷き、後に徳川四天王の一角に名を連ねる井伊直政を導いた養母でもある直虎。その面影を追えるゆかりの地が、現在も多数残されています。

今回はその中でも中心的なスポットと、併せてめぐりたい周辺観光情報をお届けします。

井伊家ゆかりの地



1.龍潭寺(りょうたんじ)
『龍潭寺』は先祖代々の位牌や墓を置く菩提寺として、井伊家を長年に渡り見守り続けてきました。

ゆかりの跡地は敷地内に多く残されており、桶狭間の合戦で命を落とした、直虎の父・直盛、許嫁であった直親、そして直虎自身もこの地に眠っています。

有料拝観では昭和11年に国指定名勝となった庭園や、鶯張りの廊下(伝左甚五郎作)、国指定重要文化財「宋版錦繍萬花谷」、県指定重要文化財「遊楽之図」など貴重な文化財を見学できます。

あまり知られていないようですが、幕末の大老・井伊直弼公も、実は井伊家の出身。
霊屋には歴代当主と並んで、直弼公の位牌もお祀りされています。

売店では直虎にちなんだお土産品の取り扱いも多く、地元の有名ホテルが製造・販売していている「直虎カレー」、井伊谷の豊かな水源で育った無洗米2合(約300g)をキューブ型に真空パックした「直虎乃こころ」なども購入できます。

【龍潭寺】
所在地:静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1989
拝観時間:9:00~16:30(17:00閉門)※拝観所要時間40~50分
拝観料金:高校生以上500円・小中学生200円
http://www.ryotanji.com/


2.井殿の塚(いでんのつか)
龍潭寺を少し北上した先、井伊谷城跡城山公園の中にあるのが、『井殿の塚』です。

直虎には他に兄弟がおらず、分家から井伊直親を婿に迎える予定でした。ところが、1544年に直親の父、直満が今川氏への謀反の疑いをかけられ、弟の直義とともに自害させられます。

許嫁の直親も約10年に及ぶ逃亡生活を強いられることとなり、井伊家はお家断絶寸前の窮地に立たされてゆくことになります。

この『井殿の塚』は、直満・直義兄弟を憐れんだ領民の想いから築かれました。井伊直弼もこの地を参拝し、非業の死を遂げた2人の祖先に礼を尽くしたと伝えられています。

【井殿の塚】
所在地:静岡県浜松市北区引佐町井伊谷306


3.井伊谷宮(いいのやぐう)
直虎と直接の関わりは少ないようですが、南北朝時代の井伊家が味方した、宗良親王をお祀りしている神社です。

昭和5年に昭和天皇、昭和58年には天皇皇后両陛下がご参拝されました。学徳成就・合格・長寿・除災開運の守り神として、毎年多くの方がお参りしています。

鏡面に願いを映し、神様とのご縁が結ばれるとされる、直虎の「手鏡守」は宝石(虎目石)をあしらった珍しいお守りです。1,000円の初穂料でいただくことができます。

龍潭寺に隣接していますので一緒に立ち寄ってみては、いかかでしょうか。

【井伊谷宮】
所在地:静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1991-1
http://www.iinoyaguu.or.jp/


井伊家ゆかりの地以外の「浜松周辺見どころ」



1.舘山寺(かんざんじ)温泉
冬の観光は寒さが大敵。温暖な静岡県の中でも、浜松市は「遠州のからっ風」と呼ばれる強い北西の季節風が吹く地域で、気温以上に寒さを感じます。

冷たい外気の中をたくさん歩いた疲れを癒すには、温泉がおすすめ。

浜名湖周辺の舘山寺温泉は昭和33年に開湯し、神経痛やリュウマチに効果があるとされています。

日帰り入浴はもちろん、浜松を代表するグルメの代表格「ウナギ」、「浜松餃子」のほか季節のお楽しみで、冬はトラフグ、夏はハモを味わえます。

【かんざんじ温泉】
所在地:静岡県浜松市西区舘山寺町1832-1
浜名湖かんざんじ温泉ホームページ
http://www.kanzanji.gr.jp/
※かんざんじ温泉では各自こだわりのお風呂を持った14軒の旅館が営業しています。
宿泊の際は公式ホームページを参照にしてお目当ての宿を探してください。


2.はままつフルーツパーク時之栖
一年を通して約15種類の果物を収穫できる施設が「はままつフルーツパーク時之栖」です。

フルーツ狩りの定番イチゴ、サクランボの他、イチジク、ブルーベリー、キウイ、アケビなどちょっと珍しいものまで収穫できます。

園内にはワイナリーも入っており、熟成途中のベビーワイン・ペルレを試飲が可能。フレッシュな酸味と泡立ち、甘味が絶妙で、1度飲んだら忘れられない味わいです。

アルコール度数は2~5%と低めなので普段お酒を飲まない人でも飲みやすいかと思います。

はままつフルーツパーク時之栖
所在地:静岡県浜松市北区都田町4263-1
入園料:大学生以上700円
http://www.tokinosumika.com/hamamatsufp/


まとめ


直虎は厳しい時代の中、凛とした強さと、婚約者の息子を育て上げた優しさを併せ持つ懐の深い女性だったようです。

井伊谷が現在も地名として残るあたり、領民からも慕われていたのでしょう。

今回ご紹介したスポットのほかにも、井伊家にまつわる名所、同じ時代を生きた徳川家康公と縁が深い浜松城などまだまだ浜松には歴史的財産が多数あります。

レジャーもグルメも奥深い浜松に、一度出かけてみてはいかがですか?

<ライター>

Ruko
歴史と文房具にロマンを感じる、兼業主婦。もっぱらの趣味は、小説を書くこと。よろしくお願いします。

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