皆さんは、ストレス解消に何をされていますか?映画を観たり、音楽を聴いたり、お酒を飲んだり、美味しいものを食べたり…。人それぞれあると思いますが、健康的にストレス解消するのに、ヨガはいかがでしょうか?今回は、ヨガインストラクターの菅沼綾子さんに、家でも簡単に出来るヨガのポーズを教えていただきました。

ヨガで心身ともにリラックス



街を歩いていると、よく「ヨガ」という文字を見かけます。ヨガスタジオ、ホットヨガ教室、スポーツジムでも、ヨガレッスンが組み込まれているところが多くみられます。今や、室内だけでなく、海岸で、朝日の昇る早朝に行なう「朝ヨガ」、森林浴をしながら行なう「森林ヨガ」など、野外で行なうヨガもあります。

ヨガとは、ダイエットに効果的なエクササイズと思われがちですが、本来は、深くゆっくりとした呼吸で心身をともに解放することなのです。

そのため、室内ヨガではリラックス用のアロマや、心落ち着ける音楽を。野外ヨガでは、波の音や木の葉を揺らす風の音、小鳥のさえずりが最高のBGMとなります。ストレス社会の昨今、ヨガは、心身のリラックス効果に最適であると言えそうですね。

ヨガインストラクターを目指してハワイへ



柔らかな笑顔で「耳にはたくさんツボがあるので、マッサージしてあげるといいですよ」と、落ち着いた声で話す菅沼綾子さんは、ヨガインストラクターという職業がピッタリの穏やかな女性です。

菅沼さんがヨガインストラクターになろうと思ったのは、10年ほど前、スポーツジムに通い始めた頃だそうです。幼少の頃から水泳をやっていたこともあり、穏やかそうな外見とは違って、エネルギッシュな菅沼さんは、最初、ヨガのようなゆったりとした運動にはあまり興味がなかったのだとか。それが、あるきっかけでヨガのレッスンに出てみたところ、そのスローな動きと呼吸で、身体の隅々までリフレッシュ出来るような心地よさを体感し、ヨガの魅力に目覚めたとのことです。

菅沼さんは、どうせやるならとことんやりたい!と、世界で通用する「全米ヨガアライアンス」という資格を取るために、ハワイへヨガ留学することを決意したのです。

ヨガとは、己の内側と向き合い、心身ともに解放すること



菅沼さんが、ハワイへ渡って驚いたことは、何と、参加者が二人一組になってゲル(移動型テントのようなもの)で生活すること。ルームメイトは、成田空港でランダムに部屋割りをして決まった、初対面の女性だったとのことです。

異国の地で、見知らぬ他人とゲルで共同生活?! と、最初は戸惑ったそうですが、みっちり集中してヨガに打ち込む毎日を送る中、自分自身の内側と真摯に向き合うことで、心身ともに解放される心地よさを実感。ヨガへの関心が、より高まったと語ってくれました。そんな菅沼さんに、日常でも簡単に出来るヨガのポーズをいくつか教えていただきました。

シャシャンガ アサナ(うさぎのポーズ)



イライラした気分をスッキリさせたいときにお薦めです。

床に正座して座り、お辞儀をするように両手をついて前方に滑らせます。お尻を持ち上げ、頭頂部の中央を床につけ、首が安定したら、両手を組んで腕を上へ持ち上げ、3~5回ほどゆっくり深く呼吸を繰り返します。
もし首に痛みや違和感があれば、無理をしないこと。ポーズを解くときは、ゆっくりと頭を持ち上げましょう。

頭頂部の中央には、百会(ひゃくえ)というツボがあり、自律神経を整えます。
血の巡りを良くし、頭痛、肩・首コリや眼精疲労の改善に効果的です。

アルダマッツエンドラ アサナ(ねじりのポーズ)



デトックス効果があるポーズです。

両膝を曲げて体育座りをして、左足は立てたまま、右足を床に倒して左足の下へクロスするように折り曲げます。右足首は左足の太ももの外側にくるように引き寄せ、背筋を伸ばし、膝に手を添え、息を吐きながら、ゆっくりと上半身を左後方へねじるように動かし、3~5回ほどゆっくり深く呼吸を繰り返します。足を組み替え、反対側も同様に行ないます。

首をねじるのではなく、背骨を伸ばしたまま上半身全体をねじること。
骨盤周りの歪みを整え、内臓を刺激し、便秘改善に効果があります。

ウシュトラ アサナ(らくだのポーズ)



自律神経を整え、眠れない時にお薦めです。

膝をついて立ち、背中側から両手を腰に当てます。腰に負担をかけないよう、ゆっくりと背中を反らせて、かかとに両手を置いて、胸骨を開き、3~5回ほどゆっくりと深く呼吸を繰り返します。
柔軟性を要求されるポーズなので、背中や腰に痛みがある人は、無理せず、腰に手を当てて自分に無理のないところまで反らせるだけでも効果があります。

背骨を刺激することで、肩コリを軽減させ、胸骨を大きく開いて呼吸することで、眠りを誘います。

ヨガは、特別なものではなく、身近にあるもの


ヨガは、運動神経が必要な運動ではなく、生活の身近なところにあるもの。普段、無意識にしていることも、もしかしたら何かしらのヨガポーズなのかもしれません。

例えば、リビングで寝そべってテレビを見ている時、何だか急に眠くなって仰向けになり、足を肩幅に、腕をハの字に開いていたら、それは「シャバ アサナ(くつろぎのポーズ)」というヨガポーズをしているのです。
その姿勢で、3~5回ほど深くゆっくり呼吸することで、疲れを取り、精神を安定させる効果があります。
日常生活の中で、イライラしたり、肩が凝ったり、気分がスッキリしなかったり。夜、明日の仕事が気になって、なかなか眠れなかったり…。

そんなときは、ほんの数分、頭の中を空っぽにして、深呼吸。良い気を深くたくさん吸って、悪い気をすべて吐き出すだけでいいんです。窓を開けて部屋の中に新鮮な風を通すように、身体の中の気を入れ替えてあげましょう。自分を身体の内側から元気に出来るのは自分だけ。簡単なセルフケアで、身体も心もリラックスさせませんか?

菅沼綾子さん プロフィール

静岡市体育協会インストラクター 兼 フリーヨガインストラクター。
ヨガアカデミー静岡インストラクター認定資格、 全米ヨガアライアンス200インストラクター認定資格、 手のひらセルフケア協会 指ヨガインストラクター認定資格を取得。
いつも心に幸せを感じて生きることをモットーに、ヨガボランティアなどにも積極的に参加している。
夢はヨガを通じて世界に羽ばたくこと。
いつかヨガの本場、インドへ行ってみたいと思い描いている。


<ライター>

猫たぬき
時に、舞台の脚本を書くシナリオライター。趣味、主婦業。静岡に住み始めて十年以上経つのに未だ関西弁が抜けない生粋の関西人。いつまでも新鮮な目で静岡を見つめ、楽しくおもしろい記事を綴っていきたいと思います。

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