人生の晴れ舞台である結婚式は、見ているだけで幸せな気分になるもの。

きれいなホテルや会場で働くことができる、結婚式場のバイトに憧れるという人も多いのではないでしょうか。

今回は、結婚式場のバイト内容や、華やかな舞台の裏側についても解説します。



結婚式場のバイトにはどんな仕事があるの?



一般的な結婚式では、指輪交換が行われるチャペルや神殿での挙式後に、親族、お世話になった方、友人を招いて食事をする披露宴があります。

結婚式場でのバイトとは、この披露宴のスタッフとして働くことを指すことが多いでしょう。



ホールスタッフとして配膳の仕事

結婚式場のバイトと言えば、披露宴で料理や飲み物を提供する「配膳」の求人が多くみられます。

居酒屋やファミレスも配膳の仕事ですが、結婚式の配膳では、基本的なテーブルマナーを知っておく必要があったり、お客様のどちら側から配膳すべきかなどのルールを覚えたりする必要があります。


また、飲み物や料理を運ぶだけでなく、新郎新婦が入るタイミングで扉を開けたり、出席者の誘導をしたりすることを任されることがあります。



キッチンスタッフとしてのバイト

キッチンでのバイトの場合、簡単なドリンク作りや、料理の盛り付けや皿洗いなどが仕事内容になります。

料理はシェフが作るので、調理を任されることはほとんどないでしょう。

そのため、キッチンのバイトでも調理経験は不問であることがほとんどです。



フロントスタッフとしてのバイト

結婚式場には受付や上着・荷物を預ける「クローク」という場所があります。

フロントでは、来場者をテーブルまで案内したり、荷物を預かって荷札を渡したりする仕事があります。

テーブルまで案内した際には来場者のために椅子を引き、着席をサポートします。



音響、照明、撮影などのバイト

募集は多くないですが、結婚式中にビデオを撮影したり、写真を撮ったりするバイトもあります。

また、進行に合わせて照明を変えるような仕事もあります。

一生に一度の結婚式ですから、これらの仕事は責任重大です。

しかし、将来音響の仕事やカメラマンになりたいという方は、バイトで経験できるチャンスです。



ブライダルプランナーのサポート

ブライダルプランナーは、式の進行や雰囲気を左右する、結婚式の要となる仕事です。

バイトでこの仕事を任されるということは少ないでしょうが、アシスタントとしての募集はあります。

準備段階では花や備品の手配をしたり、結婚式当日には、新郎新婦のアテンドをしたりします。



華やかな結婚式場バイトのメリット



結婚式場でバイトをするメリットを3つご紹介しましょう。



結婚式場バイトは時給がいい!高校生もOK!

結婚式場のバイトは、他のバイトと比べて時給が高いことが魅力です。

基本的には時給1,400円以上、中には時給1,800円という好条件もあります。

忙しい時には1日に2組、3組と披露宴があることもあり、週末のみ働くだけで月8万円近く稼げることもあります。


また、結婚式場バイトは高校生OKという求人も多く、高校生がOKのバイトの中では、群を抜いて時給が良いと言えます。



短時間のシフトもアリ

披露宴は平均して2時間程度。

前後の準備や片付けを考慮して、1回のバイトとしては約4~5時間程度でしょう。

昼間に1組の披露宴で数時間働いて、その後は休日を満喫!ということも可能です。

結婚式は週末や祝日に多いため、平日は忙しいという学生の方や、他のバイトと掛け持ちでアルバイトをする人におすすめです。



自然とマナーが身について就活にも有利

結婚式場では、バイトも身なりに気を付けなければなりません。

高級ホテルなどでは、挨拶の仕方や、美しい所作なども求められます。

普段は使わないような丁寧な言葉遣いも自然と身につくので、就活のときに落ち着いて話すことができるというメリットもあります。



いろいろな結婚式を見ることができる

結婚式の演出は、一組一組異なります。

バイトで色々な演出を見ることができるので、将来、自分の結婚式をする時の役に立つかもしれません!



結婚式場バイトのデメリット



結婚式場バイトに応募する前に、以下のような点も知っておくとよいでしょう。



たくさんの専門用語を覚える必要がある

結婚式でのアルバイトでは覚えることがたくさんあります。

テーブルマナーや提供する料理や飲み物についてはもちろん、たくさん専門用語を覚えることになります。


「シルバー(=ナイフやフォーク)をまく(配る)」「どんでん(片づけをして次の会場準備をすること)」「カスター(塩コショウなど)セット」など、最初は戸惑うことが多いかもしれません。



体力が必要な場面が多い

結婚式場のバイトは一見、優雅に見えますが、体力が必要な仕事が多くあります。

例えばスープの配膳。大きな鍋に10名分ほどのスープを入れてテーブルまで持っていき、来場者の目の前で、一人一人のお皿に注いでいきます。

左手に大きなスープ鍋を持ったまま、右手では、スープをこぼさないように注がなければなりません。


また、料理が盛り付けられた皿を運んだり、食べ終わった皿を下げる時は、片手に2枚も3枚も重ねて、一度でたくさん運んだりすることが求められます。

披露宴が終わったころには筋肉痛になっている、ということもあります。



緊張することが多い仕事

スープやワインを注ぐ時に、誤ってテーブルクロスを汚したり、最悪の場合には来場者の洋服などにこぼしてしまったりすることもあり得ます。


また、シャンパンの栓を抜くときは、他のテーブルのスタッフが開栓するタイミングと合わせるのですが、タイミングが合わないと一人で大きな音を立て、大変目立ってしまいます。

お料理を配膳する時は、一つ一つ丁寧に説明をするために、どんなお料理かを覚えておかなければなりません。

式の進行を妨げないような気配りも必要で、気が抜けない仕事です。



結婚式場バイトに向いている人、向いていない人



結婚式場バイトは良くも悪くも、フォーマルな所作が求められる仕事です。

「フォーマルな場は緊張するから苦手」という人にとっては、結婚式場バイトは大変だと感じられるかもしれません。

逆に、きれいな場所で働けることがモチベーションアップにつながるという人もいるでしょう。


配膳バイトスタッフがお客様と会話をする機会はそれほどありませんが、お料理を説明したり、お客様を誘導したりと、ホテルで働く従業員と同じようなホスピタリティが求められます。

人と関わるのが好きで、楽しめる人にとっては、接客の経験を積む素晴らしいバイトだと言えます。



まとめ


華やかな結婚式の裏側では、多くのスタッフが裏方となり支えています。

「一生に一度」という責任ある場面で働くことで自分自身の成長につながるだけでなく、人の笑顔が自分の幸せと感じることでしょう。

幸せな結婚式作りの一員として働けることは、他のバイトにはないやりがいがあるかもしれません。


2016年9月21日公開/2023年9月28日更新


<ライター>

坂口弥生(さかぐち・やよい)
外資系企業、IT企業、ベンチャー企業などにおいて、採用・研修から人事制度設計まで、約10年にわたる人事全般のキャリアをもつ。現在はWEB系の会社を経営するかたわら、スペインにある学費が15万円/年~の公立大学や、1週間から留学可能な語学学校の紹介をするなど、子どもから大人までの学習支援を行っている。

WEB事業 :https://dy-planning.net/
留学サポート Go Global:https://go-global.info/


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