ドーモプラスがオススメのライブ・イベントを定期的に紹介。今回は、2016年12月28日(水)~31日(土)の4日間幕張メッセで開催された、ロッキング・オン・ジャパン企画制作による日本最大の年越しロックフェスティバル「COUNTDOWN JAPAN 16/17」4日目(12月31日)の模様をお届け!
いよいよ最終日、年越しの瞬間を迎えた4日目。数ある出演アーティストの中から、ドーモプラス編集部オススメピックアップでお届けします。今回は特別に、来場者のファッションスナップも公開!


ヒトリエ



2016年12月にアルバム「IKI」をリリースしたばかりのヒトリエが、大晦日のCOSMO STAGEに登場。「KOTONOHA」でスタートすると、光と音が歓声と混ざり合い、一気に押し寄せる。wowaka(Vocal & Guitar)がほとんど息継ぎなしで歌い続ける中、どのメンバーも超絶技巧の演奏を繰り広げている。

続く「シャッタードール」、「踊るマネキン、唄う阿呆」も、高音低音を自由に歌いこなすボーカルと、凛とした演奏が最高に気持ち良い。wowakaが「僕らの2016年を、ギュッと伝えられるような1曲を持ってきました」と話し、披露されたのは「リトルクライベイビー」。誰もが自分や大事な人の生まれた朝を思い浮かべてしまうような切実な歌詞と、“疾走感”という言葉では足りないほど走り抜けて行くメロディが心地良い。


終盤の「ワンミーツハー」で更に大勢のオーディエンスをひとつにしたヒトリエ。2012年に加入したシノダ(Guitar & Chorus)は、4年間という大切な時間をかけたタイミングでアルバム「IKI」をリリース出来た喜びを語った。「来年以降、革命を起こす我々ヒトリエをどうぞよろしくお願いします」と力強く話し、ラストの「センスレス・ワンダー」へ。身体は踊り続けずにいられないのに、まるで美術館にいて、目の前で一つずつ緻密な作品を見せてもらっているような感覚に陥った。ここから更にどんな革命を起こしていくのか、この目で見届けたいと心から思った。

NICO Touches the Walls



2年ぶりに大晦日のEARTH STAGEに登場したのは、NICO Touches the Walls。昨年のCOWNTDOWN JAPANで、この会場のトリを務める予定だったが、古村大介 (Guitar)の怪我のために出演をキャンセルしていた。リハーサルから溢れるプラスのエネルギーを発散していた彼らは、本編を「ストラト」でスタートさせた。爽やかな風を連れてくるような演奏から始まり、静かな情熱や信念が光村龍哉 (Vocal & Guitar)の徐々に力を込める歌から伝わって来る。


続く「バイシクル」で光村が「ただいま幕張―!」と呼びかけると、オーディエンスも歓喜の声をあげて答える。耳に残るギターリフが印象的な「THE BUNGY」では、会場中に力強いコーラスが響き渡った。光村は幕張に戻って来られた喜びを語り、「色々言いたいことはあるけど、あとの気持ちは今日の曲に全部詰め込みました。最後までよろしく!」と告げて、「ニワカ雨ニモ負ケズ」へ。息の合った疾走感溢れる演奏に乗って、耳も喜ぶような軽快なメロディと歌詞が降り注いで来る。間髪入れずに「天地ガエシ」、「Diver」とキラーチューンが続き、誰もがこの場に居られる喜びを噛み締めるように、思い思いに踊っていた。




「ここに来てくれたみんなに特別に、来年がいい年になるようにおまじないをかけるね。マシ・マシ!来年が今年よりもちょっとでもマシになりますように。」と届けられたのは、「マシ・マシ」。会場の大合唱に包まれていると、“あとはきみしだい”という歌詞そのものがおまじないになって、2017年もそばに居てくれるように思える。


「また必ずここでみんなに会いたいです。」と光村が笑顔で告げると、「手をたたけ」で、大盛り上がりのフィナーレを迎えた。ステージに立つアーティストも、それを見届けるオーディエンスも、この場所に居られることは当たり前ではない。その喜びを、あらためて教えてもらった時間だった。


NICO Touches the Wallsの曲たちもメンバーも、ずっと年を取らないんじゃないか、と思えるほどの瑞々しさが溢れている。日々抱える悩みはすぐに解決出来るものではなくても、その音楽に触れれば、胸がすっとしてまた歩ける気持ちになる。安定して良い音楽を届けてくれる彼らの活躍に、2017年も期待せずにはいられない。

井上苑子



2年ぶりにCOUNTDOWN JAPANのステージに立った井上苑子。夏の景色が浮かぶ真っすぐなラブソング、「ナツコイ」でスタート。「みなさんもぜひ、チュッチュッチュッ♪ってやってくださーい!」と、笑顔で観客に呼びかける。


続く「大切な君へ」では、歌詞に詰まり「めっちゃ緊張してるんですけど、どうしたらいいですかー!」と笑う。そんな緊張と闘いながらも、ステージで歌うことを楽しんでいる様子が伝わってくるため、安心してその世界に浸ることが出来る。


代表曲のひとつ「だいすき。」でも、遊園地での初デートを表現した「ファーストデート」でも、心地よいメロディと、聴いている方が苦しくなるほどの溢れる想いを乗せた歌詞が、次々と届けられて行く。


ラストは、12月にリリースされたばかりのシングル「エール」。あえて“頑張れ”と言わず、明るい彼女が“いつも通りでいいんだよ、そばにいるよ”と背中を押してくれるような応援ソングだ。多くのワンマンライブやフェスを経験してきた井上苑子だが、まだ19歳の誕生日を迎えたばかりという事実に、あらためて驚かされる。やみくもなポジティブさだけではない芯を感じさせるのに、その笑顔はどこまでもピュアだ。2017年の彼女の活躍も、“いつも通りでいいんだよ”という気持ちで応援して行きたくなった。

UVERworld



2016年も残すところあと数時間。熱気に満ちたEARTH STAGEに登場したのは、COWNTDOWN JAPAN初出場のUVERworld。「THE ONE」のSEが流れメンバーが揃うと、「ナノ・セカンド」へ。誠果(SAX/MANIPULATOR)のサックスが美しいメロディを導き、一気に熱いバンドの演奏と絡み合っていく。

TAKUYA∞(VOCAL/PROGRAMMING)が「UVERworldの持ち時間、たったの45分、たったの2700秒で、お前らの全部ひっくり返してやるよ!」と告げる。その宣言通り、続く「WE ARE GO」でも満員の会場を一気に巻き込み、これから物凄いことが起こる予感しかしない。

「今日もすごい先輩バンドが沢山来てるけどさ、最近の若いバンドは走ったりとか、酒やタバコやめたりとかロックじゃねえなってさ! だったら俺、一番ロックじゃない自信あります!10年前から、タバコも酒も辞めて毎日10km走ってます。健康の為じゃねぇ、今日ここ、このステージに立つためやってきたんだ!」と放たれたのは、「PRAYING RUN」。行動し続ける者にしか見えない景色が、まさに目の前で表現されている。背中を押すようなものではなく、胸ぐらを掴まれ、どう生きたいのか問いただされているような迫力がそこにある。


徐々にオーディエンスの心拍数を上げて行くような「零HERE ~SE~」から、「IMPACT」へ。花火が上がったかと思うほどの分厚い音がぶつかって来る。会場も無数のハンドクラップと合唱で応え、「ありがとう!こんなあったけえところなのかよ!」とTAKUYA∞が笑顔でこぼす。

「地元滋賀県、何もありません。中学からずっとポエム書いてました。友達に誘われても、“悪い、俺今日ポエム書くから”と断ってました。19歳まで諦めず書いたポエムで、今この場に立ってます。」と披露された、「ALL ALONE」。ステージに映し出される切実な歌詞が、一つずつ心に沁み込むように届いて来る。

中学から19歳までずっとポエムを書いていたTAKUYA∞は、19歳最後に“あと1年頑張って何も起こらなかったら死ぬ”と綴ったことを語った。「その1年後にUVERworldと出会った。1年あれば誰だって変われるんだよ!」と強いメッセージを残し、「7日目の決意」へ。ラストの「在るべき形」に繋げ、新しい一年に希望を持って向かえるような景色を見せてくれた。

2016年最後の日。10年以上、UVERworldにしか表現出来ないロックで多くの人の心を掴んで来た彼らが、COWNTDOWN JAPANにも消えない爪痕を残した、伝説に残る一日になった。

RADWIMPS



大晦日ラストのEARTH STAGEは、RADWIMPS。紅白の出演後に幕張メッセへ駆け付けるとあって、緊張感と、その何倍もの期待感が、会場中から伝わって来る。



ステージに登場した彼らに大歓声が上がり、「夢灯籠」でスタート。映画『君の名は。』のオープニング曲が目の前で披露されると、それだけで一年分の感動をプレゼントされた気持ちになる。続いて「光」、「君と羊と青」で一気に会場を盛り上げ、コールや合唱で答えたオーディエンス。野田洋次郎(Vocal / Guitar / Piano)がピアノを弾いて披露した「棒人間」では、しっとりとした雰囲気に包まれ、誰もが聴き入っていた。


野田はMCで、「今年は全然ライブをやっていなくて、これが3回目のライブです。」と、ロックバンドらしからぬ状況だったと話す。映画『君の名は。』の大ヒットにより、あらためて音楽性の高さが評価されたRADWIMPS。あらゆるメディアでその名前を目にしない日はなかった2016年だったが、だからこそ、直接ファンとお互いの反応を見られるライブはとても貴重な機会だったのだ。

「だから、今日は100本分くらいのエネルギーでやろうと思います。ついて来れんのか!幕張!行けんのか幕張!お前らのDADAっ子ぶりを見せてくれ!」の一言で、「DADA」がスタート。「AADAAKOODAA」へと続き、新旧の曲を織り交ぜたセットリストで観客を魅了する。


「おしゃかしゃま」では、ライブで定番となった桑原彰(Guitar)、武田祐介(Bass)の演奏バトルが披露される。ただ、この日はアウトロが鳴り止まず、「10! 9! 8!…」とカウントダウンがスタート!モニターの大画面に表示された数字が「0!」になると同時に、2017年が訪れた。


野田が「会心の一年にしましょう!」と告げると、勢いを込めた「会心の一撃」の演奏とともに、銀テープと色とりどりの風船が降り注ぐ。まさに、圧倒的で感動的な未来が待ち受けていてくれたような景色だ。「3年前にCOWNTDOWN JAPANに出た時は、ちょうど骨折していて。年末のフェスは向いていないのかなぁと思っていたけど、今日はそのジンクスを塗り替えられた」と、4万人ものオーディエンスと年を越せた喜びを語り、「前前前世[original ver.]」へ。観客も一気に喜びを爆発させた。感動的な年越しを迎えた後の「いいんですか?」は、いつも以上にその歌詞の温かさが心に沁みる。


山口智史(Drum)が病気による休養に入ってから、3人でバンドを続けて来たこと、「俺らには音楽しかないから、音楽しかできないから」と、再び彼が戻って来る日まで続けようという決意がMCで語られ、ラストの「トアルハルノヒ」へ。


“ロックバンドなんてもんを 好きでいてよかった”きっと多くの人が、この場でそう思ったことだろう。誰もが自分の大好きなことに、やって来たことに、“間違ってなんかない”と思える一年でありますように。
「きっと良い年になるよ。あけましておめでとう!」という言葉を残し、光と歓声に包まれたステージを去って行ったRADWIMPS。こんな年越しを一緒に経験出来たのだから、良い年になる予感しかしないのと同時に、良い年にするしかないな、という決意を持たせてくれた、素晴らしいひと時だった。

(文:竹内歩)

「COUNTDOWN JAPAN 16/17」ファッションスナップ


当日の来場者のファッションスナップをご紹介!次回のフェスファッションの参考にしてみては?




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