もうすぐバレンタインデー。皆さん、どんなチョコレートをお探しですか?
有名店のバレンタイン限定品から、ウケ狙いのおもしろチョコレートまで種類はさまざまですが、今年の本命チョコには、とっても“真面目な”チョコレートはいかがでしょう?
今回は、カカオの原産地別に作る、ビター&スイートな本格チョコレート店「conche(コンチェ)」をご紹介します。

始まりは、素朴な疑問から



店主の田中さんは、掴みどころのないミステリアスな雰囲気と、甘さと苦味が混在したチョコレートにピッタリの風貌。まさに「ショコラの王子様」と呼びたいような方です。しかし、昔から甘いものは食べるけど、特別チョコレートが大好き! というわけでもなかったそう。

じゃあどうしてチョコレート専門店を開店したのか、不思議ですよね。それは、素朴な疑問がきっかけでした。ある時ふと「チョコレートがカカオ豆から作られるのは知っている。しかし、カカオって、ガーナ以外にもあるのかな?」と思い、調べたことがすべての始まりでした。

最初は何となく興味を持ったチョコレートの世界、しかし調べれば調べるほど奥が深い。そのうち、独学でチョコレートを作り始めます。時には、研究のためにと専門店のチョコレートを食べるけれど、巷には100%満足出来るチョコレートが売ってない。そんなジレンマから、「本当に美味しいと思えるチョコレートを、自分が作ろう!」と、一念発起。サラリーマンを辞め、「conche」を、静岡にオープンさせたのです。

嗜好品だからこそ、上質のものを



そんな田中さんが作るチョコレートは、とても“真面目な”味がします。添加物を使わない、健康に配慮した嗜好品。皆さんは、好きなものを食べたり飲んだりする時、健康を考えますか?嗜好品なんだから、身体のことなんて考えずに好きなものを食べたい!とお思いの方も多いでしょう。

しかし、嗜好品だからこそ上質のものを、と思うのもひとつの考え方です。上質のものを少しだけ。これはとても贅沢なことなのです。では、贅沢なチョコレートの味わい方とは、どういうことなのでしょう。

「conche」のチョコレートは、小袋売り



デパートやスーパーで売っているチョコレートを買って食べてみたら、あんまり好みの味じゃなかった。ってこと、ありませんか? 「conche」では、カカオ豆別にチョコレートの試食があり、好みの味を確認してから買うことが出来ます。カカオ豆が違うと、味も違ってくるのですが、少量を小袋売りにしているので、いろんな種類を買って、食べ比べしてみるという味わい方です。

いろんな国のチョコレートを少しずつ楽しむ。とても贅沢ですね。プレゼントに最適な、箱詰めしたものもいろいろと取り揃えてあります。今の時期は、バレンタイン用の特別なラッピングも可能。もちろん、自分の好みで詰め合わせすることも出来ます。カカオ豆から作るココア・グラノーラや、あら塩を練りこんだチョコレートなど、めずらしい商品もたくさんあるので、カフェでドリンクを飲みながら、ゆっくりお気に入りの商品を探してみましょう。

シンプルでスタイリッシュなチョコレートカフェ



お店の奥には、5席ほどのカフェカウンターがあります。こちらでは、お好きなチョコで淹れたチョコレートドリンクや、濃厚なショコラテリーヌ、チョコレートアイスなどを楽しむことが出来ます。

チョコレートに合うコーヒーも、その都度ドリップして淹れてくれます。チョコの味が濃いアイスクリームは、ひとくち舌でとろけるたびに、ふわっとカカオの風味が鼻に抜けていきますよ。

静岡伊勢丹、チョコレートの祭典2017 ショコラモードに出店



2月8日(水)~13日(月)まで、静岡伊勢丹8階特設会場で開催されるチョコレートの祭典2017 ショコラモードに、「conche」が出店します。その期間は、高松の店舗はお休みです。14日は、もし、チョコレートがあればお店にあれば開店予定ですが、伊勢丹のフェアで売切れてしまっていたら…もしかしたら休業かもしれません。

気合を入れて本命チョコレートを探している方は、お早めに伊勢丹のショコラモードに来店されることをお勧めします。ミステリアスな店主が作る、真面目な本格チョコレートで、チョコすら溶けるようなアツイ恋の告白をしてみませんか。

Conche(コンチェ)
Chocolate Factory Shop&Cafe
http://www.conche.net/



<ライター>

猫たぬき
時に、舞台の脚本を書くシナリオライター。趣味、主婦業。静岡に住み始めて十年以上経つのに未だ関西弁が抜けない生粋の関西人。いつまでも新鮮な目で静岡を見つめ、楽しくおもしろい記事を綴っていきたいと思います。

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