2016年も師走に入り残りあとわずかとなりました。大晦日・お正月などイベント盛りだくさんの季節です。クリスマスにはチキンやケーキでパーティーをして、大晦日には年越しそばを食べ、お正月にはお雑煮やおせちを食べるなど、イベントには豪華なお食事も付き物です。

その中でおせち料理は特に日本の風物詩ですが、食材の数が多く、食材の名前や種類を詳しく知らない人も意外に多いのではないでしょうか。

今回は、日本人なら知っておきたい「おせち料理」についてご紹介していきます。

おせちの由来・分類



もともと季節の変わり目の節句に食べるものを「御節供料理」と呼んでいました。やがて節句の中でももっとも重要な正月料理のことを「おせち料理」と呼ぶようになりました。おせち料理はお正月の神様、年神様に供える料理で、家族の幸せを願う縁起の良いお料理です。

おせち料理は大きく分類すると「祝い肴」「口取り」「焼き物」「酢の物」「煮物」の5種類になります。また重箱を使用するのには、幸せを積み重ねるという意味が込められています。

具材の種類は地域によって品数は異なりますが、全て揃えると20〜30種類にも及びます。

おせちの具材の意味



「黒豆」
邪気払い・黒く日焼けするほどマメに勤勉に働けるよう願う縁起物。

「数の子」
ニシンの腹子の数の子は卵の数が多いことから子孫繁栄を願う縁起物。

「田づくり」
片口イワシの稚魚を飴炊きにした田づくりは五穀豊穣を願う縁起物。

「かまぼこ」
紅は魔除け、白は清浄の意味が込められている。

「伊達巻」
形が巻物に似ているため知識が増えるよう願う縁起物。

「きんとん」
漢字で金団と書くことから、金運を呼ぶ縁起物。

「紅白なます」
大根と人参を酢付けしたなますは平安や平和を願う縁起物。

「昆布巻き」
子孫繁栄・“こぶ”は“よろこぶ”に通じて縁起が良いとされている。

「筑前煮」
穴にちなんで将来の見通しが良いとされる“蓮根”や子芋をたくさんつけることから子孫繁栄の縁起物とさせる“里芋”など、末長い幸せを祈願する意味がある。

「えび」
長いひげを生やし、腰が曲がるまで長生きすることを願う縁起物。

「叩き牛蒡」
地中深くに根が張る牛蒡は家の基礎が堅牢であることを願う縁起物。

まとめ



現在、デパートやスーパー、コンビニなど誰でも手軽におせちの予約ができるようになりました。縁起の良いおせち料理を食べて、2017年のスタートをしてみてはいかがですか?おせちの具材1品1品に込められた意味を確認しながら、味わうのもさらに風情が増すでしょう。

家族や大切な人の幸せ、そして自分自身の幸せを願って、2017年も幸先良いスタートで素敵な1年が過ごせることを願っています。

<ライター>

Oちゃん
DIYや料理などハンドメイド・ホームメイドが大好きなライターです。 新しい発見、ライフスタイル向上に役立つ記事をご紹介していきます。

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