求人広告などを見ていると、「パート急募」「アルバイト募集」といった言葉が並んでいます。このパートとアルバイトは呼称が違いますが、仕事内容や待遇にも違いはあるのでしょうか?もし、社会保険や扶養控除など条件面で差がある場合は、ぜひ知っておきたいですよね。ここでは、両者についてご説明します。

実は法律上では区別されていない!



結論から述べると、実は法律上ではパートとアルバイトは区別されていません。

パートタイム労働法では、「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」と定められているだけで、パートとアルバイトそれぞれに定義はありません。

一方、世間一般ではパートとアルバイトを大まかに区別して使っている企業が多数あります。では、具体的にどのように使い分けられているのでしょうか?

パートは主婦でアルバイトは学生&フリーター?



パートは「パートタイム」の略で、その企業の所定労働時間とは異なる短時間の勤務制度のことであり、制度を利用して働く人のことをパートタイム労働者と呼びます。多くの企業では、主婦の短時間労働として使われています。

アルバイトは、ドイツ語の「Arbeit(仕事、働きの意味)」からきており、もともとは学生が学業の合間に行う仕事という意味で長く使われていました。現在でもアルバイト=学生やフリーターの仕事として広く認識されています。

ただし、上記の分け方が全ての企業に当てはまるわけではなく、中には「短期=アルバイト、長期=パート」など、独自の定義で表している企業もあります。

仕事内容に関しても、本来二者に隔たりはありませんが、ある一定期間で辞めてしまう学生アルバイトより、長期で働く人が多い主婦パートの方が、業務に精通し正社員の仕事に近い傾向があります。

社会保険や扶養控除などの条件も同じ



パートとアルバイトも、労働条件によっては社会保険(厚生年金保険・健康保険)の加入が可能です。社会保険は、以下の【1】または【2】の条件を満たしている方なら加入できます。

【1】所定労働時間が週30時間以上であること

または

【2】・所定労働時間が週20時間以上で、以下の条件に全て当てはまること
  ・月額賃金が8.8万円以上
  ・勤務期間が1年以上見込める
  ・従業員501人以上の企業
  ※ただし、学生は除外

社会保険に加入すれば、将来受け取る年金が増えたり、医療保険の給付が充実したりするなど、手厚い保障を受けられます。また、各保険料を会社が一部負担してくれるため、労働者の負担が軽いというメリットもあります。
扶養控除に関しても同様で、パートもアルバイトも条件は一緒です。

詳しくは国税庁の公式サイトをご覧ください。

まとめ


パートもアルバイトも呼称に違いはありますが、社会人として責任を持って働くことに関しては同じです。主婦や学生、フリーターという立場から、つい「仕事はお金稼ぎだけのためで、生活のメインではない」と考えてしまうことがあるかもしれません。しかし、仕事を与えられた以上は、プロとして認められる働きを心掛けましょう。

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