大学生・高校生・中学生3児の母であり、
キャリアコンサルタントの資格をもつママが独自の視点で質問に応えます!


※ 質問 ※
「年明けからパートを探そうと思っています。40代後半で資格もないし、20代後半で結婚退職してからは、子育ての合間に、パートをちょこっとやっただけで、これといった社会経験もありません。こんな感じでもパート先は見つかるかなぁ。」


ないものじゃなくて、「あるもの」「得ていくもの」に目を向けてみよう〜


ん〜、今の自信のない感じはわかる。

わたしも40代転職で不安が大きかったから、尻込みするのは当然だと思う。

だけど、不安しかない=“助けてチャン”要素だらけの人を採用したいと思うのか?って視点で自分を見たら、どう感じる?


この人で大丈夫なんだろうか?って、採用する側も不安になると思うんだよね。

資格&まとまった期間の社会経験、今ないものはない、それは事実。

ないことに焦点を当てず、「今あるもの」と「これから得ていくもの」をメインに自分を見つめてみると良いと思うよ。


自分自身のこと、ノートに書き出してみるべし。深刻にならず気楽にね♪


自信がないのなら、まずは自分を知ること。


ないものはない、でも、既に持っているものを見落としてることも結構多いと思う。

今までの人生を振り返ってみて、得意だとか好きだと思うこと、褒められたことを棚卸してみるのをお勧めするよ。本格的にやろうと思ったら、1歳ごとにノートを1ページ使って書いてみるんだけど、簡単にやるなら①小〜中学生②高校〜就職まで③就職してから10年単位に分けて、その年代で褒められたことや得意だったことなどを、書き出してみよう!


履歴書に書く書かないじゃなくて、思いついたものをバンバン書いてみるのがコツだよ。

「既に持っているものがこんなにある!」って自己肯定感が爆上がりするから、とにかく思いついたら書いとく感じね^^


オ〜〜〜〜〜ッッッ♪ワタシってけっこうイケてるかも。


するとね…
◎お茶を淹れるのがとても上手でお客様によく褒められました
◎電話応対は丁寧で自信があります
◎字がとてもキレイで、筆文字頼まれてました
◎同僚や後輩の話を聞くのが得意でよく相談に乗っていました
◎手先が器用で子どもの幼稚園バッグを友達の分も作ってあげていました
◎歴史の本を読むのが好きで前職の社長と気が合ってよくサシ飲みしてました
◎映画を今まで3000本見ました。仕事のヒントがいっぱいです
◎ママ友と程よく関係を築くことが得意で私がいると和やかにまとまることが多かったです

etc.


どうだったかな?


積み上がった人生経験の中で、自分ができてたことがちゃんとあることに気づく経験になってたら、うれしいな。人は自分のことほど、見えなくなってしまうものなんです。


じゃ、「これから得ていくもの」をどう考える? 


冒頭で伝えたように、「これからどうするか?」も大切だから、自己研鑽を積むのは社会人としてマストになってくるね。士業など、資格がないと業務が制限される職場もあるだろうから資格取得を目指すのもいいよね。

「資格」と一口に言っても、その種類や取得までの難易度や活かせる場所は本当にさまざま。一度調べてみるのもいいかもしれない。


ただ、資格を取ってから就職しようと思ってるなら全くオススメしない。資格コレクターで終わってしまう人がとっても多いから。資格を持ってても活かせる場がなかったら持ち腐れなのよ。

まずは仕事ありき!40代50代にはのんびりしている時間はないのです。実例でいけば、FP系の上位資格を持っていない優秀な金融系トップセールスマンはたくさんいる。資格さえ取ればどうにかなるのではなく仕事の本筋は何で、何のためにその資格を取るのか?って視点が大切だと思うよ。


今あるものをどう活かすのか?若い世代と融合しどう昇華させていくのか?が40〜50代の働き方。


自分の棚卸をしてみると「ワタシ、すごいモノ持ってる!人材として魅力ある!」って思えるところあったんじゃないかな。

まず自分で自画自賛しちゃおう。これ、めちゃくちゃ大事^^


人生の棚卸をする中で、自分に自信を持つってことから始めて、足りないものを埋めるのはその後か同時進行でいい。足りないものを埋めることから始めても持ち物を把握してなかったら足りないものもわからんのです。で、足りないもの全てを自分が身につけなくても、持ってる人に頼るって方法もアリだよね。会社はチームだし、それがスピード感持って仕事をするコツかもしれない。仕事って掛け算だし、助け合いだもん。


自分の得意分野や人生経験をこれから働く職場でどう活かしていくのか?

40〜50代の今だからこそ、経験を棚卸して社会に貢献できることがあるはずで。


若い世代のサポートをするって視点にとどまらず、お互いの世界観をうまくミックスさせていくような経験の活かし方はこれから重要になる。新しい価値観が生まれるのは、そういう取り組みによると思う。

そして、それをゴリゴリじゃなく自然にリードできるのは、まさにこの世代に求められる仕事のあり方だって感じてます。


これから社会人1年生として復職するっていう謙虚ささえ持てたら、経験はどの職場でも十分に活かしていけると思うよ。
ガンバっっ!(古っ^^)


2022年12月26日公開


<執筆>

かざみ侑布(かざみ・ゆう)

キャリアコンサルタント&AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)。大手金融機関で働く現役営業ママ。フルタイム→パート→主婦→パート→フルタイムと結婚&出産&育児&夫の転勤&離婚という女性のライフステージに合わせて働き方をシフトチェンジ。その経験を生かしフリーでカウンセリング中心に活動中。大学・高校・中学生3児の母。



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