葬儀屋は具体的な仕事のイメージが湧きづらく、正社員しか働けないのでは?と思う方もいるのではないでしょうか。実は、葬儀屋ではアルバイトやパートが正社員のサポート役として活躍している場合も多くあります。


この記事では、葬儀屋アルバイトの仕事内容や身につくスキル、仕事のやりがいなどを紹介します。


“葬儀屋”とは


葬儀屋では、故人の遺体を管理し、通夜や葬儀の段取り・進行を行います。大切な人とのお別れの時間をきちんと持てるよう、遺族や参列者のサポートも行います。


また、人が亡くなるタイミングは当然予測できないため、基本的に24時間体制となり、シフト制で業務にあたります。故人が亡くなったタイミングによっては、深夜・早朝の勤務になることもあります。


地域や宗派、各事業者によって葬儀の流れや対応すべき内容などは異なるため、応募先の仕事内容をきちんと確認しておくことが大切です。


葬儀屋バイトの仕事内容



葬儀屋バイトの仕事は、事務的なものから体力仕事までさまざま。通夜・葬儀の進行など重要な場面は正社員が取り仕切ることがほとんどで、アルバイトはサポート的な業務を行います。ここでは、葬儀屋バイトの仕事内容について解説します。


■ 受付・案内

通夜や葬儀に訪れた弔問客の受付・案内を行います。受付では弔問客に芳名帳への記入をお願いし、香典を受け取ったあとに返礼品を手渡します。クロークがある会場では、大きな荷物や上着などを預かることもあります。


また、控室や会場へ弔問客を案内したり、問い合わせの電話対応をしたりもします。動揺されている弔問客の方がいたら、一声かけて会場まで案内するなどの目配り・気遣いも大切です。


■ 調理補助・料理の提供

通夜や葬儀のあとには親族を中心に会食を行うケースがあるため、食事の配膳や、おしぼり・料理・お酒や飲み物などの提供も仕事の一つです。会食が終わったら、片付けや皿洗いなども行います。


飲食店のような明るく元気な接客ではなく、遺族や参列者を気遣いながら、落ち着いたトーンで優しく語りかけるような接客を心がけましょう。


■ 会場設営

通夜や葬儀の段取りをもとに、参加見込み人数に合わせて椅子や祭壇、葬具の設置、生花の搬入や飾り付けのサポートなどを行います。会場設営では大量の花や設備、道具を運搬するため、体力や慎重さが重要になる場面もあります。


また、供花や供物は親族だけでなく、故人の勤め先や友人などから届くことがあります。葬儀屋は喪主や遺族に供花や供物の送り主を伝え、喪主と相談しながら間違いがないように配列します。


■ 事務

通夜や葬儀に関する事務作業も大切な仕事です。弔問客からいただいた香典袋に記載されている名前や住所、会社名などをパソコンに入力し、香典帳を作成します。また、参列者の希望に応じて、着付け予約などの管理を行うこともあります。


通夜や葬儀のために手配した花や料理などの代金の支払いや、電話対応なども業務の一部です。


■ 清掃

通夜や葬儀の前後には、葬儀会場や親族控室、トイレなどの清掃を行います。椅子や葬具、祭壇などを片付け、会場に落ちた花びらやゴミなどを拾って掃き掃除をします。祭壇にはキャスターが付いているため、基本重労働にはなりません。


会場は故人を見送る場所であるため、遺族や参列者が穏やかに気持ち良く過ごせるよう、しっかりと掃除や片付けを行う必要があります。


■ ご遺体搬送のサポート

通夜・葬儀の依頼が入ったら、葬儀の前日や当日に自宅へ向かい、遺体を葬儀場まで搬送します。火葬の場合は、通夜・葬儀の終了後に遺体を火葬場まで運びます。遺体の搬送のほか、葬儀用品や資材の配送・搬入なども仕事の一つです。


基本的に霊柩車や寝台車の運転、遺族とのコミュニケーションは正社員が行い、バイトは搬送のサポートを行うことがほとんどです。ただし、会社によっては、まれにアルバイトが運転を担当する場合もあります。


遺族や参列者は大切な人を亡くし、動揺していることも多いため、言動には細心の注意を払いましょう。


■ 警備や誘導

葬儀会場の巡回警備や駐車場の交通整理なども葬儀屋の仕事です。トイレや控え室の場所がわからず道に迷っている方がいる場合には、一声かけて誘導してあげると感謝されるでしょう。


葬儀屋バイトで身につくスキル・やりがいは?



葬儀屋バイトを通して、葬儀におけるマナーや適切な言葉遣いなどが身につきます。「重ね重ね」「たびたび」「再三」などは葬儀ではNGワード。社会人が知っておきたいマナーとして、葬儀の流れも一通り理解することができます。


また、通夜や葬儀を滞りなく終えた場合や、悲しむ遺族を気遣って言葉をかけた際などに、「おかげで良い葬式になりました」「ありがとうございます」と遺族から感謝の言葉をもらえることも。そんな、やりがいを感じる場面も多いはずです。


葬儀屋バイトのきつい点は?


葬儀屋バイトは会場設営や運搬作業の際には体力を使います。シフトによっては朝早かったり深夜に仕事をしたりと、不規則な時間帯に働くこともあります。


また、故人を悼む気持ちから葬儀会場は重たい雰囲気になりがちです。そのような中で淡々と通夜や葬儀を進行する必要があり、精神的な負担を感じる場面もあるかもしれません。


しかし、回数をこなすことでそのような雰囲気にも慣れていき、動揺している方にうまく接する方法などもわかってくるはずです。


葬儀屋バイトに向いている人は?


葬儀屋バイトに向いているのは、必要以上に感情を揺さぶられずペースを乱さずに粛々と仕事を進められる人です。また、思いやりの精神があり、遺族や参列者への気遣いができることも大切。遺族の想いに寄り添い、「お悔やみ申し上げます」など声をかける配慮が求められます。


さらに、葬儀は各部門と細かく情報共有しながら進める必要があるため、うまく連携・協力できる人にも向いています。一方で、感受性が強すぎる人や、できるだけコミュニケーションを取らずに仕事を進めたい人には向いていません。


葬儀屋バイトは無資格・未経験からチャレンジできる!


葬儀屋のバイトは未経験からチャレンジしやすい仕事です。遺族や参列者に対する思いやりや気遣い、上質なおもてなし・マナーを学びたい人にはぴったりの仕事でしょう。また、親族や弔問客から感謝される場面もあるので、やりがいもしっかりと感じられます。


2022年12月7日公開


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<執筆>

DOMO+編集部

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