車の運転が好きな人や得意な人なら、ドライバーの仕事に関心があるという方は少なくないでしょう。ドライバーの仕事は多岐にわたり、普通免許があれば始められるものもあります。


今回の記事では、ドライバーの種類、仕事のおもしろさなどを解説します。



ドライバーの種類


一口にドライバーといっても、種類はさまざまです。ここでは、トラック、送迎、タクシー、バスドライバーについてご紹介します。


【トラックドライバー】


トラックドライバーは、小型・中型・大型のトラックを運転し、配送・宅配・引っ越しなどの業務を行います。所持免許によって運転できる車に制限があるため、業務も異なります。




たとえば、10トントラックで長距離輸送をする業務の場合、中型免許が必須になります。一方、軽トラックやライトバン、ワゴン車などであれば普通免許でも運転が可能です。ただし、免許の取得時期によっても運転できる自動車の種類は変わってくるため注意が必要です。(図表参照)


「ドライバー=大型」のようなイメージもあるかもしれませんが、募集要項をみると普通免許があればできる仕事も多いのでぜひチェックしてみてください。



★おもしろさ・大変なところ

トラックドライバーのおもしろさは、さまざまな場所に行ける点がまずあります。慣れれば、車窓から景色の変化や行った先のご当地グルメを楽しむ余裕も出てくるかもしれません。また、配送、宅配、引っ越しはコロナ禍で注目が高まった世の中に不可欠な仕事です。「いつもありがとう」と直接感謝の言葉をもらえるなど、役に立つやりがいを感じる人も多くいます。


一方で、長距離のトラックドライバーには体力が必須です。荷下ろしなどの力仕事が多く、食事や睡眠も不規則になったり、時間通りに配送するプレッシャーもあります。


【送迎ドライバー】


送迎ドライバーとは、特定の施設から乗客の自宅もしくは最寄りの駅までの送迎を行うドライバーのことです。病院、診療所、デイサービスなどの医療・介護施設やスイミングスクールなどの各種スクール、保育園や幼稚園と活動の場所は多岐にわたります。


介護施設の送迎ドライバーは、朝と夕方に出勤し、合計5~6時間程度勤務する形態が多くみられます。


業務で用いる車両が商用車(緑色のナンバープレートがついている車=営業ナンバー車両)でなければ、一種免許でも問題ありません。


★おもしろさ・大変なところ

送迎ドライバーのおもしろさは、さまざまな人と関われるところにあります。施設やスクールの利用者などある程度固定した人を乗せることも多いため、コミュニケーションをとる楽しさがあります。


裏を返すと、人との関わりに苦手意識がある人にはあまり向いていません。また、乗客の自宅までの運転を行う場合、安全運転を心がけるのはもちろん、駐車する場所を考えるなどの気遣いも求められます。


【タクシードライバー】


タクシードライバーの仕事は、「乗客を目的地まで安全に送り届けること」です。付随する業務として、自動車運転前点検や洗車もこなします。


タクシードライバーの勤務形態の一例として、隔日勤務(1日働いて1日休み)があります。この場合、勤務時間が15時間から18時間となり、その間合計3~4時間の休憩があります。なお、タクシードライバーとして働くには普通二種免許が必須です。


★おもしろさ・大変なところ

タクシードライバーとして働くと、土地勘や運転スキルが着実に身につきます。また、一期一会の乗客との出会いや街の変化を楽しめる仕事とも言えるでしょう。


一方で、マナーの良くない乗客とのトラブルに巻き込まれるリスクは否めません。また、夜勤もある勤務形態だと、慣れるまでは体力的に大変な面もあるでしょう。


【バスドライバー】


バスドライバーの主な業務は、所定のルート内でバスを運転することです。路線バスの場合はバス停とバス停の間を、観光バスの場合はコース内の観光地や休憩所を巡るルートを走ります。


他にも、長距離バスや高速バスの運行を手掛けるドライバーがいます。なお、バスドライバーとして働くには、大型二種免許が必須です。




ドライバーに向いている人は?


ドライバーに向いている人の特徴をいくつか挙げてみましょう。


車の運転が好き・得意であることに加え、冷静な判断ができるのも素質として求められます。安全運転をし、乗客や自分の命を守るためには重要です。


加えてドライバーは、夜間の走行や泊りがけの場合もあり、定められた時間に所定の場所に到着できるよう行動しなくてはいけません。そのため、相応の体力やストレス耐性
も求められます。

一方で、特に運転中は一人の時間が長いのがドライバーのメリットです。一人の時間が好きで人間関係のわずらわしさを感じずに働きたい人には、向いていると言えるでしょう。



まとめ


タクシードライバーには普通二種免許、バスドライバーには大型二種免許が必須です。トラックドライバーも、準中型免許以上はあったほうが仕事の幅は広がります。企業によってはこれらの免許を会社負担で取得させてくれるので、求人に応募する際に確認しましょう。


物流・運送企業などでは、2024年問題(トラックドライバーの時間外労働の管理が厳格になることで起きるさまざまな問題)を見据えて働きやすい環境の整備に取り組んでいます。長時間労働の是正やAIを利用した効率化など、改善に向けた各社の取り組みは、よくニュースでも取り上げられているので見たことがあるかもしれません。徐々に「ドライバー業界=きつい」というイメージは変わりつつあり、女性ドライバーも増えてきているので、興味がある人はぜひ挑戦してみてください。


2022年11月30日公開



<執筆>

DOMO+編集部

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