バイトの面接が「録画面接」の場合、どのように行えばいいのか分からないという人もいるでしょう。録画面接は、話す速度や話し方、画面写りなどいくつかのポイントを事前に抑えておくと、ぐっと印象の良いものになります。

本記事ではバイトの録画面接について、好印象を残すためのポイントやオンライン面接との違いをご紹介します。

録画面接とは

録画面接とは、その名の通り録画した動画を企業に送り、その動画を採用担当者が確認して選考するという比較的新しい形式の面接手法です。応募者は、事前に用意されている質問項目について、回答内容をスマホやパソコンで録画し送信します。専用アプリを使う場合もあり、取り直しが何回も可能なケースと、一回の録画で撮り直しができないものとがあります。

録画面接は日程調整の必要がないため、スピーディーに選考を進めることができます。スマホで手軽に動画が撮影できるようになり、近年採用に取り入れる動きが広がっています。

「オンライン面接」との違い

録画面接と混同しやすいものに「オンライン面接」があります。二つの違いは、リアルタイムであるかどうかです。録画面接は、あくまでも録画した動画を送信しますが、オンライン面接は通常の面接のように画面越しでリアルタイムに面接官と対話します。

オンライン面接は、別名WEB面接とも呼ばれ、Google meet やZoomなどのビデオ通話ツールを用いる面接です。録画面接と同様、直接会わずとも面接が可能ですが、面接日程の調整が生じます。

録画面接のメリットとデメリット

録画面接は、面接の日程調整が不要で自由度が高い反面、制限時間などの時間管理が難しいといった面もあります。

録画面接の大きなメリットは、移動や日程調整など手間をかけずに実施できる点です。

面接日程調整のためにやり取りする必要がなく、応募者の都合の良いタイミングで録画面接を実施できます。また面接場所まで移動する費用や時間がかからないため、心理的なハードルも下がります。スピーディーに選考が進めば、万が一不合格だったとしてもすぐに次のバイト探しに切り替えられますね。

一方、録画面接は比較的新しい形式であり、はじめてという人も多いでしょう。不慣れな分、難しさを感じるかもしれません。

録画面接では専用のアプリを利用する企業も多く、その場合は録画する時間が決まっていたり、取り直しができなかったりと、録画面接独自のルールが設けられています。「録画面接を〇日までに受けてください」と指定されていた期日が過ぎた場合、面接そのものを受けられなくなることもあります。

録画面接の流れを事前に確認し、バッテリーの充電やマイクな準備を整えたうえで、面接を行うことをおすすめします。不安な場合は、自分のスマホで録画をしながら、面接の練習をすると、話すスピードや声の大きさの感じをつかむことができます。

録画面接を受ける際のポイント

録画面接で好印象を与えるためには、話す内容はもちろんですが、話し方や表情、撮影場所に気を配ることが大切です。以下に、ポイントを紹介します。

動画では対面よりも声が届きにくい可能性があります。通常よりも、大きな声でゆっくり話すよう心がけましょう。また自宅で撮影していると、リラックスしてつい普段の言葉遣いが出てしまうかもしれません。面接である緊張感を持って正しい敬語を使いましょう。

目線は、撮影する機材のカメラを見て話すように意識します。また、目線とカメラの高さが合うように事前に調整しておきましょう。下から撮影していると、威圧的な雰囲気を与えてしまう可能性があります。

服装や髪型は、面接にふさわしい恰好で行いましょう。対面の面接ならどのような服装・髪型で行くのが適切かをイメージし、それと同じようにふる舞うのがベターです。

なるべく外部の音が入らない静かな場所を選びます。また、カメラに対して直接光があたらないよう角度に気を付けるとともに、明るい場所で撮影することも大切です。背景は、白色の壁や無地のカーテンがベターです。洗濯物や雑然として室内などが映り込まないよう気を付けましょう。

合否結果をもらう方法

録画面接の合否結果は、基本的には事前に登録したメールアドレス、もしくはSNSで連絡が届きます。「〇日以内に連絡します」と先方から言われているにもかかわらず、期日以内に何の連絡もない場合には、迷惑メールのフォルダに分類されていないか確認したうえで、企業にコンタクトをとりましょう。

まとめ

録画面接は、比較的新しい面接手法です。企業によっては、取り直し不可や録画面接の期日を設置しているところもあるため、案内された内容をよく確認して準備しましょう。

録画面接を実施する際は、服装や髪型などは通常の面接通りにふるまい、静かで明るい場所を選んで行うことが大切です。

2022年11月9日公開