少子高齢化社会となり、今後もますますニーズが高まる介護業界。

将来的に安定した職に就きたいと、介護業界を目指している方も多いのでは?

この記事では、介護の現場で役立つさまざまな資格について解説します。

資格取得後の将来像や資格の難易度などについても解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。


介護の資格一覧



ここでは、介護の現場で役立つ10の資格をご紹介。それぞれの資格の概要や受験資格、合格難易度などを見ていきましょう。


介護職員初任者研修【介護職の入口となる資格】

「介護職員初任者研修」とは、介護職に就くためにまず必要となる介護の入門資格です。

要介護者の食事や入浴、排泄などをサポートする「身体介護」についての最低限の知識やスキル、思考プロセスを学びます。


受講時間130時間のカリキュラムを終了し、1時間程度の試験で100点中70点以上を取れば合格となります。


通信コースと通学コースがあるので、働きながら勉強・取得が可能です。

また、試験に不合格でも再受験できるので、難易度は低め。


受験資格は特になく、介護職未経験でも受験できます。

介護職でキャリアアップしたい場合は、まずこの介護職員初任者研修を取得後、後ほど紹介する「介護福祉士実務者研修」→「介護福祉士」→「認定介護福祉士」を目指すのが一般的なキャリアパスです。


介護福祉士実務者研修【一通りの介護業務をマスターした中級資格】

「介護福祉士実務者研修」は、より質の高い介護サービスを提供するために、実践的な介護の知識・技術の習得を目的とした資格です。

この研修修了者は、介護について一定レベルの知識と技術があるとみなされます。

また、将来的に介護福祉士を目指す人は受講必須となります。


また、受講することでサービス提供責任者として働けるうえ、原則として医師や看護師以外には認められていなかった、たん吸引などの医療的なケアに携われるのも特徴。

通常は450時間のカリキュラムを修了する必要がありますが、介護職員初任者研修の資格を持っている場合は、130時間分免除されます。


なお、受講後の試験の有無はスクールによって異なり、必須ではありません。

無資格・介護職未経験でも受講可能で、通信講座もあるため働きながらの勉強・取得が可能です。


介護福祉士【介護スペシャリストの国家資格】

介護資格の中で唯一の国家資格となる「介護福祉士」。

この資格を取得することで、要介護者の身体介護や生活援助などに加え、要介護者の家族や現場スタッフに対して、指導や助言ができます。

職場のチームリーダーや介護のスペシャリストとして、期待の高いポジションです。


資格取得は「実務経験ルート」「養成施設ルート」「福祉系高校ルート」の3つ。

ルートによって実務経験が必要だったり、専門大学を卒業する必要があったりと要件が異なります。


なお、2022年1月に実施された試験の合格率は72.3%。

例年合格率は70%前後と、国家資格の中ではそれほど難易度は高くないようです。


認定介護福祉士【介護職の最上位資格】

「認定介護福祉士」は介護福祉士の上位資格にあたり、介護職のキャリアパスの中では最上位の資格です。


介護福祉士よりもさらに多様な利用者や環境に対応でき、サービスの質をより向上するために介護スタッフへ指導するスキルと実践力を磨きます。

介護施設や地域包括センターで働く、行政と連携して地域全体の介護力を上げる取り組みに参加するなど、活躍の場は幅広いです。


試験はなく、計600時間のカリキュラムを受講すれば資格を取得できます。ただし、受講資格として「介護福祉士として5年以上の実務経験」が必要です。


ケアマネジャー(介護支援専門員)【介護サービスのトータルコーディネート】

要介護者のケアプランの作成や、要介護認定の申請代理を行うコーディネーター。

一人ひとりに合わせた介護計画を立て、サービスの利用状況をモニタリングする仕事です。

また、要介護者の身体の状況に合わせて最適なサービスを受けられるよう、介護施設や市区町村などとの調整も行います。


さらに、デイサービスや訪問介護、特別養護老人ホーム、地域包括支援センターなど、活躍の場が広いのが魅力です。


ケアマネジャーの資格は、介護福祉士や社会福祉士など、国家資格に基づく業務に5年以上従事したうえで、さらに介護支援専門員実務研修受講試験に合格することで取得可能。

令和3年に実施された試験の合格率は23.3%と、介護資格の中では難易度が高めです。


介護事務【介護事務のスペシャリスト】

介護サービス施設や事業所において、経理業務や介護保険の請求などを行う仕事です。

<介護事務には「ケアクラーク」「介護事務管理士」「介護事務実務士」「介護報酬請求事務技能検定試験」などの資格があり、これらの資格を取得することで介護報酬請求業務(レセプト作成)が行えるようになります。


ただし、介護業界で事務職に資格取得が必須なわけではないため、自身のキャリアアップや就職で有利にするために取得するケースが多いようです。

試験はなく、学習カリキュラムは通信講座でも学べるため、働きながらでも資格の勉強・取得が可能です。


レクリエーション介護士2級【高齢者の笑顔を引き出す】

「レクリエーション介護士」は、高齢者を相手にしたレクリエーションの知識やスキル、高齢者とのコミュニケーションスキルを身につけるための資格です。


この資格を単体で取得するというよりは、もともと介護系の資格を持っていて、自身のキャリアアップのためにプラスアルファで取得する人が多いようです。

専門のカリキュラムを終了した後、試験に合格することで取得できます。受講資格は特にないため、誰でも受講可能です。


講座は通学制と通信制から選べるので、働きながらでも勉強・資格の取得ができます。

なお、高齢者一人ひとりに合わせたレクリエーションを計画したり、他スタッフを指導したりなど、さらにキャリアアップを目指したい人には、上級資格「レクリエーション介護士1級」の取得もおすすめです。


介護予防運動指導員【介護専門のスポーツトレーナー】

「介護予防運動指導員」とは、高齢者の健康維持を目的に、筋力トレーニングや運動などの身体ケアを行う資格です。

資格取得後は、デイサービスや有料老人ホーム、地域包括支援センターなどの高齢者介護施設のほか、高齢者の多いスポーツジムなどで活躍できます。


全3日程度、31.5時間の講座を受講後、試験に合格すると資格取得が可能。

ただし、受講するためには、初任者研修修了者かつ2年以上の実務経験がある人や、介護福祉士の資格所持者など一定の条件があります。


試験に不合格の場合でも1年以内なら再受験できるというメリットもあります。

すでに介護職に就いているのであれば、働きながらでも取得ができます。


介護食士【介護領域の栄養士的存在】

「介護食士」とは、介護が必要な人の食事をあらゆる面からサポートする資格です。

栄養をきちんと摂取するために食材を細かく刻んだりすり潰したりするなど、美味しく且つ食べやすくするための知識や技術を学びます。


資格取得後は、介護施設での調理師やホームヘルパーとして食事の指導、高齢者向けの中食を提供する飲食店・企業などでの活躍が期待できます。


専門学校などで開催している約6ヶ月の講習会に参加し、80%以上の出席率があれば修了試験を受験できます。


3級~1級まであり、3級は受験資格に条件がないので誰でも受験可能。

より専門的な栄養学や生活習慣病予防などについての知識を深めたい場合は、2級・1級の上位資格を目指しましょう。


福祉用具専門相談員【福祉用具のコーディネーター】

「福祉用具専門相談員」は、要介護者とその家族の家庭環境や希望、身体状況などに応じて、最適な福祉用具の選び方や使い方を提案する仕事。

主な職場は、介護保険の指定を受けた福祉用具貸与・販売事業所となります。


この資格は50時間の講習を受講し、筆記試験に合格することで取得可能です。


講習時間が短めなので、働きながらでも勉強しやすいでしょう。

ちなみに、介護や福祉に関する国家資格を持っている人や、福祉用具に関する知識がある人は、資格がなくても相談業務に就くことができます。





介護の資格を取得するメリットは?



厚生労働省の「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」によると、2025年度には約32万人、2040年度には約69万人が不足するといわれ、今後ますます介護人材が必要になると推測されています。


そんな状況ですので、「手に職をつけて長く安定して働きたい」という人にとって介護の資格や専門知識は強い味方です。

仕事面だけでなく、家族が要介護になった際にも役立ちます。


介護職員としてどうキャリアアップしていきたいかを考えよう!


介護資格は働きながら取得できるものから、難易度が高く専門的な資格まで様々。

ステップを踏んで介護のスペシャリストを目指すのか、介護事務に携わりたいのか、またはリクリエーションや食でサポートしたいのかなど、理想とするキャリアによって取得すべき資格は異なります。


まずは、将来的にどうキャリアアップしていきたいかをしっかりと考えましょう。



2022年9月24日公開



<執筆>

DOMO+編集部

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