なかなか仕事が決まらない、収入が低く生活が安定しない…。そんな悩みを解決に導き、希望の仕事に就く上で役立つのが資格取得です。


本記事では、シングルマザーの資格取得について解説します。

自分にあった資格を取得するためにも、ぜひ参考にしてみてください。


シングルマザーのどれくらいの人が資格を取得しているの?


厚生労働省が公開した調査によると、平成28年度に母子世帯全体で資格を取得していると回答した割合は61.2%でうち60.9%は「資格が役立っている」と回答。

平成23年度の取得割合は55.7%だったので、増加傾向にあることが分かります。


シングルマザーが資格を取得するメリット


では、資格取得にはどのようなメリットがあるのでしょうか?


■ 採用確率が高まる

特定の資格を応募条件とする求人は、未経験・無資格可の求人に比べて応募者が限られるため、採用される可能性が高まります。

需要が高い資格を持っていれば、失業した場合でも次の仕事を見つけやすいでしょう。


■ より高い収入が期待できる

資格を要する仕事は専門性も高いため、報酬や時給が高い傾向にあります。

収入が上がれば生活基盤が安定し、経済的余裕も生まれるでしょう。


■ 自分に自信が付く

資格の取得は、何よりも自分の自信につながります。

勉強をして資格を取得できたこと、その資格を活かせているなどの成功体験を積むことで「努力をすれば実になる!」という好循環が生まれるでしょう。


シングルマザーにおすすめの資格



資格を取得するメリットが分かったところで、次はシングルマザーにおすすめの資格をご紹介します。


< 保育士 >

保育園のほか幼稚園、託児所、学童保育、児童館、児童福祉施設など幅広い施設で就職の道が開ける、需要の高い資格です。


保育士の資格を取得するためには、大学や専門学校の養成機関を卒業する、もしくは国家試験に合格する必要があります。

時間や経済的にゆとりがない場合は、通信講座などを利用して国家試験合格を目指すことも可能です。

試験の合格率は20%と難易度は少し高めですが、現場では育児や家事の経験が活かせるので、子供と関わる仕事に興味のある方はぜひトライしてみてください。


< 介護福祉士 >

専門的な知識や技術をもとに身体的・精神的なケアを行うスペシャリストで、介護の仕事に関する唯一の国家資格です。

2025年には介護人材が38万人不足するといわれ慢性的な人手不足状態が続くため、将来的にも需要の高い資格です。


資格取得には、まず「介護職員初任者研修」の資格を得て3年以上現場で実務を積み、「実務者研修」の資格を取得したのち、介護福祉士国家試験の受験資格が与えられます。

合格率は比較的高いですが、受験資格を得るまでに時間がかかるため、介護職員初任者研修や実務者研修の資格のみで仕事を続けている人も少なくありません。


< 歯科衛生士 >

歯科治療の現場で、歯科医師のサポートや予防処置などにあたる国家資格です。

資格取得には、大学や専門学校などの養成期間で所定のコースを修了し、受験資格を得て国家試験に合格する必要があります。


資格取得まで時間がかかるものの、国家試験の合格率は非常に高く挑戦しやすいのが特徴です。

また、歯科衛生士は夜勤がないため、日中の仕事を希望しているシングルマザーも安心してチャレンジできます。


< 医療事務 >

病院などの医療機関で受付や会計、診療報酬証明書の作成などを担う業務全般を指します。

医療事務に関連する資格試験には「医療事務技能審査試験」「医療事務管理士技能試験」「診療報酬請求能力認定試験」「医療事務認定実務者」などがあります。


資格を取得するためには、専門学校などで学ぶほか、通信講座、通学コース、公共職業訓練などの受講もできます。

資格取得後は自宅から通いやすい場所に就職しやすく、シフトも比較的柔軟な傾向があるため、シングルマザーにぴったりです。


< 栄養士 >

医療機関や福祉施設、学校、飲食施設などの食事メニューを考案・調理し、健康の改善に向けた栄養指導などを行う仕事です。

専門学校など、所定の養成機関を修了すれば資格が得られます。


学校や病院、福祉施設など就職先は多いため、勤務時間や休日など、自分のライフスタイルに合わせて選びやすいでしょう。

また、食・健康に直結する知識が得られるのも、子育て中のシングルマザーにとって大きなメリットです。


< 調理師 >

食事を提供する施設の調理場で、メニュー開発や調理を行うための国家資格です。

調理師免許を取得するためには、調理師専門学校などの養成機関で学ぶか、調理の現場で2年以上の実務を積んで受験資格を得たのち、国家試験に合格する必要があります。


試験の難易度はさほど高くなく、資格取得後の就職先も豊富です。

調理スキルや栄養・衛生の知識が身に付くため、家庭での料理にも役立ちます。


< 医薬登録販売者(旧:登録販売者) >

一般医薬品の取り扱い・販売に必要な資格で、2009年の規制改革でスタートした公的資格です。


養成機関に通う必要はなく、資格取得に向けた学習難易度もさほど高くはないため、はじめて資格を取る人でもチャレンジしやすいでしょう。

実務経験がない場合、資格取得後の2年間を研修期間とし、月80時間以上働くことで正式に資格登録されます。

収入を得ながらキャリアアップを目指したい人にぴったりです。


また、医薬品を取り扱うお店が増加しているため、ドラッグストアや薬局だけではなく、スーパー、コンビニエンスストア、ホームセンターなど活躍の場は広がっています。


< 宅地建物取引士 >

通称「宅建士」と呼ばれ、不動産契約の場で物件や契約内容に関する詳細な説明をおこない、契約締結を適正に進めるための国家資格です。


不動産取引の現場では不可欠な資格で人気は高いものの、国家試験の難易度は例年10数%程度の狭き門です。

出題範囲が幅広く独学は困難なため、通信講座の受講や宅建の予備校への通学を検討する人が多い傾向にあります。

また、試験合格後、資格が正式に登録されるには2年以上の実務経験が必要です。


とは言え、宅地建物取引士は就職や転職に強く、収入アップにつながりやすい資格です。

また、不動産の知識を自分の人生設計に生かせるメリットもあります。

不動産業界に興味があり、しっかりキャリアを積んでいきたい人はぜひチャレンジしてみてください。


シングルマザーが利用できる資格取得支援制度がある!



資格を取りたくても、高額なお金をかけられない…という人も中にはいるかもしれません。

そこで最後に、シングルマザーが活用できる公的な資格取得支援制度をご紹介します。


■ 自立支援教育訓練給付金:ひとり親世帯の親が資格取得の際に受講した所定の講座の受講料などの費用のうち、60%を国と自治体が支援する制度です。

受講修了後に給付されます。

■ 高等職業訓練促進給付金等事業:ひとり親世帯の親が資格取得に向けて一年以上養成機関で就業する際、生活費などの費用負担軽減に向けて支給される「高等職業訓練促進給付金」と、養成機関入学時の負担軽減に向けて支給される「高等職業訓練修了支援給付金」の2つがあります。

■ ひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付事業:上記の「高等職業訓練促進給付金等事業」で給付を受ける人が対象の貸付制度です。養成機関を修了してから1年以内に就職して、取得した資格を活用する業務に5年以上従事している場合に返済が免除されます。

まとめ


資格取得には、採用の確率が高まる、収入アップやキャリアアップにつながる、仕事選びの選択肢が広がるなど、いくつものメリットがあります。

さまざまな資格があるので、ぜひ本記事を自分にぴったりな資格を見つけてみてください。


2022年8月24日公開

<執筆>

DOMO+編集部

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