子どもの入園や入学をきっかけに仕事復帰を考えているものの、家事・育児と両立できるかどうか不安に思う方は多いのではないでしょうか。中には、不安が解消しきれず、復帰の時期を先延ばしにしてしまうという方もいるかもしれません。
本記事では出産や育児などで仕事のブランクがある主婦が、安心して仕事復帰するためのポイントをご紹介します。
専業主婦の社会復帰にまつわる不安
社会復帰の際にネックとなるのが家事・育児と仕事の両立です。また、仕事のブランク期間が長い人ほど社会復帰への不安が大きいようです。主な不安の種となるのは次のような点です。
自分の体調や都合だけを考えればいい訳ではないため、特に家族に対する不安は尽きません。また、久しぶりの仕事なので、体力や能力、人間関係が心配な人も多くいます。
不安を克服する方法とは?
専業主婦が抱えているさまざまな不安。ここでは、その不安を解消する方法をご紹介します。
育児や家事のサポート先を確保する
社会復帰をする際には、周囲の協力やサポートが欠かせません。事前に、家族など緊急時に子どものお迎えを頼める人を探しておきましょう。
また、家族以外にも頼れるサポート先を見つけておくのもおすすめです。例えば、自治体や社会福祉協議会が仲介を行う「ファミリー・サポート・センター」事業を利用すれば、比較的安い料金で送迎や預かりを頼むことができます。
さらに、「病児・病後児保育」に登録しておけば、子どもが体調を崩した際どうしても出勤の必要がある場合に便利です。支援体制は自治体によるため、どのようなサポートがあるのかぜひ検索してみてください。
また、民間の家事代行サービスを利用することで、料理や掃除などの家事負担を軽減することができます。特に料理の家事代行サービスは、外食よりも安い価格で数週間分のストック食材を用意してもらうことが可能です。
これらのサービスを利用すれば、安心して社会復帰が目指せるでしょう。
ビジネスマナーを復習する
仕事をしていない期間が長くブランクが気になる人は、基本的なビジネスマナーを復習しておきましょう。ふさわしい言葉遣いや話し方を見直しておくだけでも、緊張をほぐすことができ、面接官に好印象を与えることができます。
ビジネスマナーを復習する方法はいくつかありますが、中でもおすすめなのが個人向けの研修プログラムの受講です。このような講座では、基本的なビジネスマナーを一から丁寧に教えてもらえます。
また、ビジネスマナーに関する本もたくさん出ているので、目を通してみると良いでしょう。
資格をとる
希望する仕事で採用してもらえるか不安な場合は、資格をとることで不安が軽くなり一歩前進できます。例えば、保育士免許は主婦に人気がある資格です。
育児経験があるため理解がしやすく、専業主婦の経験をしっかり仕事につなげられます。何よりも「保育のプロフェッショナル」を証明する国家資格なので、自信につながるでしょう。
保育士以外にも仕事に役立つ資格はさまざま。将来を見据えて資格を取得しておくのも一つの手段です。
ブランクのある主婦が社会復帰を成功させるために心がけたい4つのポイント
ブランクのある主婦が社会復帰を成功させるためには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。ここでは、大事なポイントを4つご紹介します。
まずは自分の希望条件を明確にする
仕事を探す際に、主婦が重視したい条件には次のようなものがあります。
・自宅や子どもの預け先から近い
・土日祝日に休める
・夕方までの勤務
・急な休みでも対応できる体制が整っている
家事と育児の両立のために、職場と自宅の距離、子どもの預け先を含めた動線は考慮しておきたいものです。近所で仕事を探すことで、子どもが保育園や学校に行っている時間をフル活用できます。
また、急にお迎えが必要になった場合も慌てずにすみます。
もう一つ注意したいのが、勤務時間です。子どもの帰宅時間を考慮し夕方までの勤務が可能な職場を選びましょう。
また、土日祝日に休める職場であれば、子どもの行事に対応しやすくなり、週末は一緒にリフレッシュできます。さらに、急な休みにも対応してもらえるかどうかも重視しておきたい条件の一つです。
主婦が多く活躍している職場なら、事情を理解してもらいやすいでしょう。
「ブランクOK」や「主婦・主夫歓迎」と記載されている求人を探す
「ブランクOK」や「主婦・主夫歓迎」と記載されている職場は、同年代の主婦が活躍している場合が多く、安心して仕事をスタートできるでしょう。また、このような職場は家事や育児経験のある主婦を積極的に採用しています。
気になる仕事があったら情報収集する
応募してみたい求人を見つけたら、情報収集をしましょう。中には、問い合わせや会社見学に対応している企業やお店もあるので、ぜひ活用してみてください。
お店の場合には、応募前にお客さんとして足を運んでみるのもおすすめ。従業員の働く様子やピーク時の対応などよく見ておきましょう。
気になることはどんどん質問する
心配なことは面接時にどんどん質問しましょう。「急に休まれるのは厳しい」と言われるようなら、両立には向いていない職場かもしれません。自分に合う仕事・職場かどうか、事前に見極めることが大切です。
主婦が社会復帰する際のおすすめの職種
社会復帰を目指している主婦におすすめなのは、主婦としての経験を活かせる仕事です。例えば、下記のような職種が挙げられます。
・一般事務
・保育士/保育補助
・介護職員
・飲食サービス従事者
一般事務では、書類や伝票の整理や電話応対、簡単なパソコン作業を行います。子どものPTA活動や自治会活動などに携わったことがある人は、経験を活かしやすい仕事と言えます。
保育園での仕事は、子どもの生活のサポートや保護者対応を行います。主婦の場合、保護者の気持ちを理解できる強みが活かせるでしょう。子育てをきっかけに保育士免許を取得する主婦は少なくありません。
介護職員や飲食店での仕事は家事経験を活かすことが可能です。料理や掃除、片付けが得意な人は特にそのスキルを活かせそうです。
まとめ
主婦が安心して社会復帰するためには、できるだけ不安要素をつぶしておくことが大切です。家事や育児のサポートをしてくれる人を見つけるのはもちろん、ビジネスマナーを復習したり資格をとったりすることも自信につながります。
また、希望する条件を整理した上で仕事を探すことも大切です。積極的に情報収集を行い、自分にとって働きやすい職場かどうかを見極めましょう。
2022年7月1日