本多 真さん
株式会社いちまる
取締役 食品事業本部長
●勤続年数/23年
●事業内容/食品製造業、水産事業、エネルギー事業、スポーツ事業
●所在地/焼津市中港2丁目5番13号
●従業員数/145名(女性49名)
●設立/1948年9月

週1回のテニスは早く帰る日、ワークライフバランスを実践

週末の楽しみは家庭菜園

性差にとらわれず、誰もがスキルアップのチャンスを

御社の事業内容を詳しく教えてください。

創業明治初年という歴史ある企業で、地域に根ざした多くの事業を展開しています。海外旋網船「第十八 松友丸」の操業や焼津港で水揚げされるカツオ・マグロを扱う水産事業、船舶や地域の工場などへの重油等の供給やガソリンスタンドを経営するエネルギー事業を行っております。また、全国展開する食品メーカーとして外食産業に冷凍食品を供給しており、新たな食ビジネスも積極的に開発しています。

「ふじのくに なでしこ企業100宣言」事業に参画しようと思ったきっかけは?

写真1

半年に一度の社員面談を始めた当初、女性社員は意見や要望など何も言わなかったのですが、徐々に自分の考えを言ってくれるようになり、風土が変わりつつあります。性差にとらわれることなく、誰もがスキルアップするチャンスがあることを社内に浸透させるとともに、社員達がそれぞれのワークライフバランスについても考えるきっかけにしたいと思い、この事業に参画しました。

なでしこ企業100宣言の研修に参加したことで、意識が変わったと思うところは?

これまで企業人として同性と会う機会がなかった女性社員にとって、「女性社員研修」は新鮮な出逢いだったようです。会社と自分のスタンスを確かめることができ、自分自身のスキルについても見直すことができ、その結果、資格取得の勉強をしたい、仕事の幅を拡げたい、という仕事欲が更に高まったようです。
私は「女性を部下に持つ管理職研修」に参加し、多くの会社が様々な課題を抱えていることを知りました。女性管理職が多い会社の方の意見も聞くことができ、勉強になりました。業種や仕事内容等による違いはありますが、女性も活躍できる場面を増やそうという考えが間違っていないことを確認できました。

女性が働きやすい環境・風土を作るための取組みなど教えてください。

働きやすい環境や風土をつくるためには、まずは一人一人がやりがいを感じることが大切です。そのためにも、互いに気遣うことと、できるだけ相談しやすい雰囲気づくりを心掛けています。例えば、産休・育休に入る女性社員には、復帰時に同じ職場に戻れる保証がないことを伝えながら、自宅で勉強できるための情報や会社の情報がパソコン上で確認できる環境などを提案し、本人の要望とすり合わせをします。また、食品事業本部の生産現場で多くのパートさんがいますので、小さなお子さんがいても働けるように、託児所の費用の一部を補助する子育て手当制度も導入予定です。

今後、女性社員に更に力を発揮してほしいと思っていることは?

女性を中心とした介護食品のマーケティングや商品開発のプロジェクトチームをつくりたいと考えています。そのリーダーとなれる人材を育てるのは私たちの役割ですが、次の世代にも繋いでいけるような文化を彼女たちに創り上げていって欲しいと期待しています。

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